
「ああ、儚い……。
今年の夏も結局水着のお姉さんと浜辺でキャッキャウフフ出来なかったんだぜ……」

「夏と言えばぁ!! あつぅい恋だろう!!
海!! ビーチ!! 波!! さーふぃんおぶざらぶなんだぜ!?」

「何を言っているかは分かりませんが
恋なんて、初恋以来ですね僕は……」

「ところで気になってたんだが、ぜるるは恋したコトあるのか?」

「えっ ぼ、ぼく? う、うーんと……
シンオウに居た頃に……あったような……なかったような……」

「そういえば……昔、シンオウに遊びに行った時
いましたねぇ……」
「ふろろって、いつもはこんなですけど……
実はスポーツ万能で面倒見のいいお姉さんだったんですよ」

「それで男の仔にはもちろん、女の仔にも好かれるコトが多くて……。
中でも、ふろろのコトを『師匠』と呼んでものすごーーーーーーく
一直線に懐いてくる仔が居てですね……」

「アタシ、女に興味は全くないから。
ショタしか食べないから」
「あら、どちらさまでしょう」
「……っと……えた……」

「ああ!!! 師匠ォーーーッ!!!
探したんですよぉおおおおお!!!!」
「こ、この仔がまさに今話してた仔ですね!?」

「あぁっ 師匠!! 愛なんですね!!
これは愛!!! 愛という名の炎に対する修行!!!!」

「わかったっす!!! 自分、師匠の愛を
この全身の波導で受け取るっす!!!!」

「あ、熱いっす!!!!
で、でもこの熱さから、師匠の愛が!!!
ビンビンと伝わってくるっす!!!!!
うおおおおおおおおああああああああ!!!!!」

「もちろん、師匠にお会いする為でもあったんですが
シジマさんのトコへ行って格闘技の修行をつけてもらえるコトになって!
それでこのコガネシティから通おうかと思ったっす!!!!」

「こ、ここからタンバシティですか? 通うにはだいぶ遠い気が……」

「大丈夫っす!!
自分、カイリューの飛ぶスピードよりも
速く走れるっす!!!」

「それよりも紹介が遅れたっす!!
自分、『るりか』っていうっす!!
色違いのルカリオやってるっす、よろしゃしゃああっす!!!!」

「おう、よろしくな! 俺はかげろーっていうんだ。
お前みたいな直球なヤツは嫌いじゃねぇぜ」

「こちらこそ宜しくお願いします。
僕はフロートっていいます」

「お二人ともよろしくっす!!!
すぅ先輩やぜるるくんは、シンオウでも何度か会ったコトあるっすよね!!!」

「そういえばぜるるくん、見ない間に大きくなったっすね!!!
また会えて嬉しいっすよ!!」

「ところでるりか。
お前コガネから通うっつってたけど
どこに住んでるんだ?」

「まだどこにも住んでないっす。
今ジョウトへ来たばっかっすから」

「いや、違うっす、シンオウからジョウトまで
泳いできたっす」

「残念ながらアタシは押入れに住んでるから
もう定員オーバーなの、失せなさい」

「そんな……
押し入れにぎゅうぎゅう詰めで師匠と2人っきりだなんて!!!!
自分、ドキがムネムネで夜眠れないっす!!!!!」
「これ、僕ツッコミ入れた方が良いですかね?」

「とにかく、この家にもう空いてるトコは無いの。
さっさとワンルームでも探してきなさい」

「あっ いやっ そのっ これはっ
そういうんじゃなくてっ
でもっ ほらっ せっかくだしっ
この家そんなにぎゅうぎゅうってワケでもないんだからっ
るりかちゃんも一緒にどうかなって!?」

「まぁ、確かに部屋はもう無いですけど
誰かと併用すれば普通に住めますよね」

「みなさんとってもお優しいっす……!!!
かたじけねぇ!! かたじけねぇ!!!」
「あれ、そういえば誰かを忘れているような……」











