地方のローカル線は昔から経営が厳しく様々な企業努力により経営を維持している路線が多々あります。

銚子電鉄のようにネット販売で収益を補う路線。
智頭急行、北総開発鉄道、昔の北越急行など優等列車の通行料で維持する路線。
小湊鉄道のようにトロッコ列車を運行する路線。
真岡鉄道や大井川鐵道、群馬県内のJR線のようにSLを運行する路線。
伊豆急行、富士急行、秩父鉄道、箱根登山鉄道のように大手鉄道会社から乗り入れて利便性向上させている路線。
五能線のようにリゾート列車を運行する路線。
などなど…。

その中でも今回は五能線を走るリゾートしらかみに乗車した時の話をします。
リゾートしらかみは快速列車のため18きっぷで乗車可能です。運行本数も各駅停車に比べたらとても多いです。
運行区間は秋田~東能代~(五能線)~川部~弘前~川部~青森、と川部を二回通ります。
車窓から日本海の荒波と白神山地を堪能できます。
また、車内では三味線のコンサートが行われます。

車内は…乗客のみなさんはみんな酒飲んでました。車内販売しているお酒がどんどん消費されていく。
この列車は秋田や弘前から乗る人が多いのですが東北の人はさすがに酒が強い…。

列車の中で宴会ができて車窓から自然も堪能できる。これがリゾートしらかみの魅力だと思いました。

ただこういう列車で一番大変なのが車掌さん。
例えば途中岩館駅で列車交換のために暫く停車している時の事。
一部の登山客はそのまま下車しますが、
停車時間中乗客は列車から出て駅構内を見学したり駅のトイレを使用したり、自然の空気を吸ったりしててしかも乗客はみんな酒入っているので発車時間になっても車内に戻ってこない…。
私が乗ってた列車の車掌さんは相当キレてました…。
一人足りとも乗り遅れの無いことを確認してから発車しないといけない、酒の入った遭難者を出してはいけない、というのは相当なプレッシャーだと思いました。
観光バスのバスガイドさんと同じ役割ですね。
年末に忘年会から帰るサラリーマンをたくさん乗せた通勤電車の車掌さんより大変かも…。

酒の強い人が多い東北でもこの状態ですからこのようなリゾート列車を関東近辺で走らせたら自己責任とは言えさらにヒドい事になりそうな気がします…。
只見線でも災害発生区間が復旧したらリゾート列車を走らせる計画があると聞いた事があります。只見線だと関東人がたくさん乗ってくるのは必至。
この辺の課題を解決して是非只見線にリゾート列車を走らせてほしいものです。


岩館駅にて。隣にいた車掌さんは乗車整理に大変そうでした…。


駅名の由来が記されています。
岩館駅のレポートなのに余談をたんさんはさんでしまいました…。