免疫系の異常は次の3つに分けることができます。(1)免疫機能亢進過剰なあるいは不適... View this post on Instagram 免疫系の異常は次の3つに分けることができます。 (1)免疫機能亢進 過剰なあるいは不適切な免疫応答により組織が傷害されることをアレルギーといいます。Ⅰ~Ⅳ型に分類されます。 (2)免疫機能低下 免疫系のどこかが障害され、生体防御(抵抗力)の低下・不全をきたした状態で、後天的なものと先天的なものがあります。 (3)免疫機能異常 免疫応答は、原則として自己の成分(自己抗原)に対しては起こりません。これを自己寛容といいます。この自己寛容が破綻した状態が自己免疫疾患です。 〜アレルギーとは〜 アレルギーという言葉は、クレメンス・フォン・ピルケという学者が、1906年に豊富な臨床経験と実験的事実をもとに思索してつくった言葉です。ギリシャ語のアロス(変わる)とエルゴン(力、反応)という言葉を組み合わせた造語で、「本来なら疫病を免れるはずの免疫反応がかえって有害な反応に変わる」という意味が込められています。 免疫反応は本来、生体にとって不都合な異物を排除して生体を守るということを目的としています。しかし、その反応自体が時には生体に危害を与えることもあります。その1つがアレルギーです。 花粉やダニが気管に侵入するとまず、マクロファージが異物と認識し、それを食べます。そして、花粉やダニの断片をヘルパーT細胞に提示し、ヘルパーT細胞はB細胞を元気づけるサイトカインが放出されます。これを受けてB細胞は形質細胞に変身し、IgEという抗体が放出されると、皮膚や気道粘膜や腸管粘膜のすぐ下に分布する肥満細胞と結合します★ さらに、IgE抗体が結合した肥満細胞に抗原が結合すると、秘密兵器である化学伝達物質ヒスタミンなどを発射します。そして、このヒスタミンが炎症状態を引き起こすのです。 ヒスタミンは平滑筋に作用すると急激な収縮を起こします。血管にはたらけば血管が拡張し、血液成分がもれ出ることもあります。その結果起きる症状がじんま疹です。 それと同時にロイコトリエンやプロスタグランジンなど新たな物質が合成され分泌されます。これらの物質は平滑筋を収縮させるので、気管支などは強く収縮することになります。喘息の発作で吸った息を吐くことができないのはこのためです。 そのほか、毛細血管の透過性が高まったり、涙や鼻汁などの外分泌がひどくなるなどの症状は、すべてこれらの物質が関与しています。 このアレルギーをⅠ型アレルギーといいます。また、抗体が作用してから早いと15分後、遅くても12時間くらいのは反応が起こし短時間で発症するので即時型アレルギーともいいます。 Ⅱ型アレルギーは細胞傷害型アレルギーともいい、何らかの原因で自己抗体が作られ組織細胞を破壊するものです。これには不適合輸血による溶血や特発性血小板紫斑病などがあります。 Ⅲ型アレルギーは免疫複合体アレルギーともいい、免疫複合体(抗原抗体複合体)が形成され、全身あるいは局所の組織細胞に沈着することで起ります。全身性エリテマトーデスにみられる糸球体腎炎がこれに相当します。 Ⅳ型アレルギーは抗原を記憶したT細胞によって引き起こされるもので、遅延型アレルギーともいいます。というのも、抗原が侵入してから半日から数日たってから反応が起るからです。代表的なものに接触皮膚炎があります。俗に「ウルシかぶれ」とか「金属アレルギー」といわれるものです。ツベルクリン反応もこの反応の一種で、結核菌に感染し抗体をもっていれば、抗原を皮内に投与されたときに赤い硬結を生じるのです。また、臓器移植後の拒絶反応もこれにあたります。 #看護学生の勉強垢 #看護学生 #看護学生さんと繋がりたい #看護学生ママ #看護師 #看護師さん #看護師になりたい #看護師国家試験 #看護師国家試験対策 #看護師国家試験108回 #国試対策 #当店オリジナル #販売中 #お問い合わせはdm #アレルギー 看護学生の味方★谷口さん(@nursing.student.assignment)がシェアした投稿 - 2018年Sep月15日pm6時08分PDT