看護ジャーナル2011年8月号(医学芸術社、定価714円)
全体評価
●2011年5月号創刊の看護総合雑誌。昨年末に看護学生向け雑誌ナーシングカレッジが廃刊。その後を受けるような形で臨床看護師向け雑誌として登場した。今までにない斬新な看護雑誌というふれ込み。「ジャーナル」というタイトルに“マンネリ化しすぎた看護雑誌のくさびになるか”の期待もあったが、現状は何一つ新鮮味のない内容。むしろ、震災の記事を、ただの報告として全面に押し出した点は、あまりに浅すぎ。「ジャーナル」というコンセプトを、今後、どのように押し出すか。やるなら徹底して先が見えるか。
8月号評価
●そもそも、7月20日発売の雑誌ながら、今日現在、ホームページに最新号のコンテンツが紹介されていない。会社自体に売る気があるのか疑問。読者目線はこの時点で疑わしい。
●特集記事は認知症ケア。急性期というキーワードが上乗せされているが、テーマ自体は、“困った時の対応法”で新しさはない。ナースの悩みはリサーチしただろうが、10年前からの切り口。さらに、人選はきちんとしていながら中身が薄いのは、記事がライターによる口述まとめゆえか。発想に斬新さがないなら、せめて登場した先生方の思いは十分に伝えて欲しい。
今月の評価
10点満点中2点★★☆☆☆☆☆☆☆☆
お買い得感
今のところ注目できるのは700円台の定価のみ。ただし、最新情報を得るにはあまりに不足感が大きい。十分に吟味したうえで購入すべき。
今日のオマケ知識
タイトルの「看」の文字に入った赤十字マーク。漢字が間違いだし、そもそも、この十字マークは、ジュネーブ条約と商機法などの日本の法律が、その使用を制限しているのは基本的事項。もちろん、商業誌である看護雑誌の誌名に使えるはずもなく、看護のイメージを安易に赤十字マークで表す発想の貧困さも含めて、本雑誌の吟味不足を感じざるを得ない。
http://news.shikoku-np.co.jp/national/medical_health/200805/20080502000322.htm
