ケガ多し、ナースのお仕事 | nurseredcatのブログ

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統計によるとナースは他の仕事に比べて仕事でケガする確率が2倍あるとのこと。確かにナースの仕事は体力を使うことが多いです。患者さんを歩かせたり、椅子に移したり、ベッドでの体の向きを変えて下のお世話をしたり。特にアメリカンサイズの患者さんを動かすのは大変です。私の仕事場の仲間にも肩、腰、腕などを壊して長期に休んだり手術をした人たちがたくさんいます。最悪なのはケガが慢性化した時。痛くて今までの仕事ができなくなって仕事場を変えるかナースの仕事を辞めなくてはいけなくなることもあります。私も肩を片方ずつ壊したことがあります。幸い両肩とも6か月程度で完治したのでよかったですが、点滴液を上から吊るすときなど手が上がらなくて苦労しました。

 

集中治療室など動くことが全くできない患者さんが多い病棟にはほとんどの部屋にリフトが付いていて一人でも安全に患者さんの体の位置を変えることができて便利です。だからか、ナースのケガが一番多いのは一般の病棟だそうです。病院にはナースたちがけがをしないようにいろいろな道具が用意されていますが、その数が足りないこと、道具を使うのが面倒なこと(時間がない)、そして一番の問題は助けてくれる人がなかなか見つからず、人数が足りないのにケアをしてしまうことがけがの原因になります。上のお偉いさん方は人がくるのを待てばいい、道具を使えばいいと簡単に言いますが、アメリカンサイズの患者さんの下の世話などリフトを使えないので4人がかりですることも多く、うんちまみれの中ずっといさせるわけにもいかないのでナースたちも無理をしてしまうんです。。

 

ナースのケガが多いのには患者さんからの暴力も多いからでしょうか。以前書いた”ナースも命がけ”を読んでください。私も長く働いていますがケガも何度かしています。暴力以外の原因もありました。一度はワックスがけしたばかりの廊下ですってんころりして首をおかしくし、何か月も首が痛くてなりました。あと患者さんに使った注射器で自分をさしちゃったことも。

 

ちなみに仕事場でケガをしたときはすぐに事故の報告を出さないといけません。その時は痛みがなくても後でひどくなったときに病院側が治療代の拒否をすることがあるからです。大体の病院は仕事場でケガをした場合、病院が治療代や休んでいる間のお給料を出してくれますがそれには上限があり、また医師からの診断証明書を定期的に提出させたりと面倒にさせて早く仕事にもどらせようとしているみたいです。被害者なんだからそれに負けちゃだめ! ちゃんと治るまで払わせましょう。

 

でもこんなに体力を使う仕事なのにどうしてやせないんだろう。。と思う私でした。