以前働いていた集中治療室のドクターの一人とナースの一人がクリニックに移りました。このクリニックはコンシェルジュクリニック、VIP専門のクリニックです。普通はお給料がいいのででやめる人がいないので採用していないのですが、今回新しいクリニックができるので募集していたようでした。
アメリカの病院や医療はめちゃくちゃ高く保険を持っていても個人の負担が多く、しかもあまりいいサービスがもらえません。以前にも書きましたが、主治医に会おうとしてもなかなか会えず、何か月待ってから会えても15分ほど。色々調べてほしくてもドクターが必要ないと思ったらしてくれませんし、保険も払ってくれません。特に保険も持っていない人はなかなかドクターに会いに来たがらないので症状がひどくなってから入院することも多いし、医療にかかった費用で破産してホームレスになってしまう人も。
そんな中。大金持ちは一般の人と同じ保険であまりいいサービスを選ぶよりかは大金をはたいてでもいいサービスをもらえるVIP専門のクリニックを選ぶようになってきました。VIPクリニックは保険が効くところもありますが、大体は自腹です。できる内容は一般のクリニックと同じですが一人一人に時間をかけてくれるし、患者さんがしてほしい検査はすぐにやってくれます。心臓科、外科、集中治療室科、呼吸器科、などの専門医も色々いて紹介状がなくてもいいですし、しかも24時間いつでもドクターにテキスト、電話ができるシステム。
以前、病棟で働いている時にVIPクリニックに入っている患者さんがいたことがありました。その患者さん、この辺では有名なコンピューター関係の会社の元社長さん。本人は感じのいいおじいちゃんっていう患者さんでした。突然知らないドクターが来て私に色々質問してくるので、患者の情報は本人の了解がないと教えられないと伝えると、患者さんが自分の主治医だと紹介してくれました。そのドクターは今度は病院の主治医と話をしたいと言い出し、しばらく医師同士で話して帰っていきました。帰った途端、いきなり色々な新しいオーダーが入ってきて唖然。VIPのドクターは近くの病院と提携している人が多く、病院で働いていなくてもオーダーを入れることができるなんて知りませんでした。オーダーを入れる前に病院の主治医に確認したかったようですね。そのあとも1日1度はその患者さんに会いに来て色々オーダーをしていました。
私もビリオネアになったら入るの考えようかな。(笑)