続きです。

 

「〇〇さん、旦那さん来てるよ、わかる!?」

 

その声で目を覚ましました。眼鏡をかけていないので周囲の様子は全然見えませんでしたが、夫が私の左側にいて、とても深刻そうにしていることは雰囲気でわかりました。

 

頑張って夫の方に手を伸ばすと、ギュッと握り返してくれました。

 

ああ、夫が心配している、安心させなきゃと思い、

 

私「いま何時?」

夫「22時だよ」

私「赤ちゃんは?」

夫「別の病院に運ばれたから、これから行ってくるよ」

私「(上2人の)子どもたちは大丈夫?」

夫「うん」

私「そう・・・生きててよかった・・・」

 

麻酔でまだ少し朦朧としていたので、術直後に夫と話したのはここまでです。次に目が覚めたのは、ストレッチャーから病室のベッドに移されたときでした。