シェーネン グーテンターク、 あん です!

ミュンヘンの夏も佳境に入ってきました。


週末の最低気温が一桁に突入したようです。
去年の冬は1週間ちょっとの期間だけですがマイナス15℃の世界だったので、今年はいいコートを買えたらいいと思います。

と考えた8月23日…


★★★★★

さて、今日は看護師のお給料についてお話ししたいと思います。


☆看護師になるには…
日本と同じように大学を出て看護師になる人もいますが、大多数が専門学校、のち就職するパターンです。
なので、ドイツではあまり地位が高くないお仕事です。必要不可欠なお仕事なのですが…。
なので、お給料も仕事内容に比べると安いような気がします。


☆専門課程の必要性
ドイツは何の職業でもその職業に対しての専門教育をしてることが前提になります。ウェイトレスにしても、接客や会計管理、語学などを学ぶ必要があります。
そういった専門課程を修了していなくても働けますが、お給料がものすごく違います。

看護師しか専門性がない私がミュンヘンのパン屋さんやレストランなどで働くと時給9ユーロ前後の稼ぎになるかと思います。


☆給料の地域差
ドイツは比較的経済的余裕がある国だと思います。しかし、1990年まで東西ドイツに分かれており現在もその影響による経済格差が見られます。
旧西ドイツは比較的給料が多く、逆に東ドイツは少ないです。給料が多いところは生活費も多くかかるのですが…。

これを踏まえてこちらをどうぞ↓リンク元も貼っておきます。


Einträgeは何人からデータ収集したか(母数)なので無視して大丈夫です。
左側のが平均値が最小値か判断が付きませんが、右側が最大値らしいです。でも、そうするとベルリンの値がおかしいですよね…。でも、大体こんなものかなと思ったのでこの表を使わせて貰いました。

この表の更に良くないところは、出典の年数が記載されてないことです。
最近は看護師の仕事環境の改善に政府が取り組んでおり、微々ですが段々と上がってきてるようです。

私が日勤のみでポツダムの大学病院?みたいなところで看護助手として働いてた時のお給料は10ユーロ/時でした。
東ドイツなのはさておきビザ出してもらってたので足元見られ放題。半端なく安いです。

現在、ミュンヘンの地方病院で新米看護師として働いてるお給料は17〜18ユーロ/時くらい。ここも日勤のみです。
そこそこですが、ミュンヘンで生活するとなると足りません。特にバカ高い家賃が…。
病院では、社宅があるところもあるので面接の時には聞いてみてください。

ちなみに大学病院の給料は安いです。でも、その分珍しい疾患や高度医療を経験出来ます。ミュンヘンの大学病院に面接に行きましたが、2300〜2400ユーロくらいを提示された気がします。

年数や階級が上がれば給料も上がります。でも、日本同様なかなかスルスルとは行きません。


日本のように夏冬のボーナスはありません。
クリスマス前にクリスマスボーナスがあります。病院によって額は違いますが、ひと月分くらいであまり多くはありません。



☆税金
表を見て気づいた方もいらっしゃるかと思います。何だろう、Brutto??
これは税金が引かれる前の収入です。
ここから税金が引かれ、手取りとなるお金をNettoといいます。
税金は累進課税となっており、多く稼いだ人が多く払う仕組みです。

さて、私の給料ですが
看護助手時代 Brutto1600くらい→Netto1200くらい
現在 Brutto2800くらい→Netto2100くらい
ガッツリ引かれます。

日本円に計算すると2100✖️130円=27万くらい
でも、ここで暮らしていると1ユーロ100円くらいの感覚なので21万しか貰ってない気分です。



☆出費

ミュンヘンの家賃は高くて、1人用の部屋でも800ユーロ/月(光熱費込)で見つかればいい方だと思います。
大学生などはWGウェーゲーいうシェアハウスに住んで家賃の出費を抑えてますが、看護師で夜勤もやる方だとちょっと居心地が悪いかもしれませんね。

生活費は家賃を除いてはあまりかかりません。
スーパーで買う食品は安いです。野菜果物ほとんどお手頃価格です。
でも、日本食が作りたくなって日本食品店に行ったりするとあまりの高さに目が飛び出そうになります。
あと外食するとすごく高くつきます。

生活費は1人で普通に暮らして月大体300ユーロくらいかな。


加えて、税金が高い分、教育補助や医療保障はしっかりしてます。
子供手当、学校無料、医療費無料、傷病休暇…

年に一度の確定申告も重要です。
税金が結構返ってきます。



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給料の面ではドイツで働くことのメリットはほぼないと思います。

日本と同じかそれより安いくらいだし、それなのに母国語ではないドイツ語を話さなければならないし…日本人の患者さんもあまり来ないので日本語が話せるという唯一の強みもあまり活かせません。


しかし、労働環境が素晴らしい。
前残業ゼロ、残業は殆どなく、有給休暇は年に5〜6週間。風邪を引いても傷病休暇があるので、有給休暇を削らなくてもすみます。

仕事がやりがい!自分の全てを仕事に傾けたい!!方には日本をお勧めします。
でも、私のように仕事も好きだけど趣味も存分に楽しみたい!方にはドイツも選択肢としてあるのかなと思います。


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週末は休みなので、自転車ツアーを考えていたのですが生憎の天気になりそうです。

うーん🤔 どうしたものか


さて、今日はこの辺で

Bis dann! ビス ダン!またね!