今回のクールでは本当にたくさんのことがありました。まだ終わっていませんが…
そしてとても長くなります
寛解しているため、治療はゆっくり進みました
3月13日入院し、14日に髄注を行いました
APL204プロトコールでは髄注は2クール目に行うのですが、私の脊椎は難しく深くて狭いらしく、針が入らなかったので、3クール目にすることになりました。主治医、麻酔科医師により無事成功
使用した薬剤は
メトトレキサート、キロサイド、プレドニゾロンです
15日にCVを入れ、16日から3クール目の抗がん剤がはじまりました
使用した抗がん剤は
イダマイシン
キロサイド
です
今回は血球の下りがとても速く、使用後1週間で白血球は500を切りました
そして今回の入院が長くなっている原因が起こります
抗がん剤の副作用の下痢が続き、気をつけていたのですが3月27日に肛門周囲膿瘍となりました
肛門の周りが腫れ上がり、激痛で体のやり場がなくなり、主治医に麻薬を処方してもらわなければいけなくなりました
28日に外科の医師に切開排膿してもらい、激痛から解放されましたが、時既に遅し
29日から40度をこす熱が10日ほど続きました
肛門周囲膿瘍から血流に乗り、全身へ腸球菌がまわりました
その治療に大量のザイボックス、バクタなどの骨髄抑制のある薬や大量のステロイドなどを使用しました。その時の白血球は0です。白血球が0になるのははじめてでした。
体を動かすのも辛く、おしっこの管を入れ、オムツをつけ、全介助となりました。酸素は6リットルまで上がり、家族が呼ばれ病状説明がありました。本当に辛かったです
4月の中旬には熱は治ったのですが、G-csfを使用しても血球が増えてこないため、急遽骨髄穿刺、生検を行ったところ、主治医より「本来造血する赤色骨髄の腸骨内が重症の再生不良性貧血の様な黄色骨髄となってしまっており、造血していない。また、血球貪食症候群といって本来悪いものを貪食するマクロファージが骨髄内で血球を食べてしまっている」と言われました
血球貪食症候群は炎症が起こったりすると発症したりします。私の全介助の時のCRPは最高43まで上がりました。それだけ炎症反応が上がればマクロファージも貪食するようになるなと納得しました
4月中旬からは主に血球貪食症候群の治療に移りました
プレドニンとリメタゾンというステロイドを使用し、治療を1週間しました
1週間後、骨髄穿刺を行い、血球貪食症候群が治っていることがわかりましたが、まだ確定ではないのでしばらくステロイド療法は続きました。ステロイドだけで治療ができましたが、効かなければエトポシドという抗がん剤を使うことも考えてました
その間もG-csfを使用し、ゆっくりではありますが好中球は増えてきました
現在はG-csfを使用していませんが、好中球は増えています
5月19日(3クール65日目)の血液データは
白血球3800
好中球1570
赤血球266
ヘモグロビン8.0
血小板2.3
です
赤血球と白血球は増えていますが、血小板だけがまだ少し減っています
その原因は肝臓にあります
肝細胞から巨核球系細胞の分化、増殖の促進に関係するトロンボポエチンというものが出ます。それにより血小板の前の巨核球が増えます
血小板が増えないと思っておられる方は肝臓の機能を見てみるといいかもしれません。私は高熱が出た時、たくさんの薬剤を使いました。その結果、肝臓のALTだけが長い間高くなりました。そしてウルソなどを使ってもなかなか治りませんでした。薬剤性の肝炎です。くたくただったのでしょう
4月から5月にかけては約4日に1回の頻度で血小板輸血をさせてもらいましたが、肝機能が回復するにつれてその間隔もゆっくりになり、今では1週間以上輸血しなくても大丈夫になりました
輸血ギリギリラインですが、来週には退院できるかもと主治医に言われてますので、増えることを祈ってます。骨髄穿刺、生検の結果、分子生物学的完全寛解は維持しています。やはり骨髄の中の巨核球が、少ないみたいです
ちなみに赤血球の赤ちゃんである赤芽球を増やすエリスロポエチンというものは腎尿細管の細胞から出るのですが、人間の体はエリスロポエチンが出たらトロンボポエチンが出たと思って血小板を作ることがあるみたいです。腎機能が正常であったらエリスロポエチンは出るので、エリスロポエチンにも期待してます
かなり駆け足でブログに書いてみました
読みにくいと思います。すみません
ブログに残すという発想がなかったので、今回のようになりました。もっと早くからはじめておけば良かったです
同じ境遇の方々と情報共有していきたいです
よろしくお願いします