私は普段(ワインも含めて)お酒の類はいっさい飲まないんです
飲まない、というよりは、実は飲めないと言った方が良いかもしれません。
ワインなどは、いくら友人などから「これ、美味しいワインなのよ」と勧められても、「美味しい」と感じることがないんですよ
レストランなんかでいつかは恰好良く食事と一緒にワインをたしなんでみたいとは思うのですが
しかしそんな私も、実は子供のころ大好きだったものが、ブランデーケーキ
(一応、お酒繋がりです、笑)
小学校の頃だったか、祖母の家に行くといつも仏壇の前に備えてありました
確か某有名デパートのブランデーケーキだったと思うのですが、ある日、一切れ食べて「美味しい~」と子供心に感激し、それ以来祖母はかかさずに私たちが遊びに来るたびにそのブランデーケーキを買っていてくれた、という思い出があります。
そんな祖母ももうずいぶん前に他界してしまいましたが、、、
26年前にアメリカに来てから、時々このブランデーケーキが食べたいと思ったときがありましたが、いつの間にか記憶から無くなっていました。
そして渡米から何年か経ったクリスマス・イブのことです。
近所に住んでいるおばあちゃんが手作りのケーキを持ってきてくれたのですが、その味に非常に感激したのです
、、、というのは、それが私が昔食べたブランデーケーキにとてもよく似ていたからでした
ケーキ自体がとにかくしっとりとしていて、そしてほのかにブランデーの香りがしました
後日、近所のおばあちゃんに、その魅惑のケーキについて尋ねてみると、それはラム酒のケーキであると教えてもらいました。
とっても美味しかったことを伝えると、おばあちゃんは早速そのケーキのレシピを書いて渡してくれました
そしてこの出来事も、今からもう20年くらい前のことになります。
そのおばあちゃんは、その後まもなく1人で生活することが困難となってリタイヤメント・ホームに移ることになりました。
それから何年かして、やはりこのおばあちゃんも天国へ行ってしまいましたが、、、、時間が過ぎるのは本当に早いものです
そして最近、またひょんなことからそのラム酒のケーキのことを思い出してしまいました
当時おばあちゃんからもらった手書きのレシピが見つからず(涙)、この便利なインターネットで同じようなレシピを探していたら、あのラム酒で有名なバカルディ社がラム酒のケーキのレシピを掲載していていることが分かりました。
レシピを見る限りでは、あのおばあちゃんのレシピとほぼ同じでした
実はこの会社がラム酒のケーキのレシピを一番最初に掲載したのは、1974年のこと。
ミネソタ州の新聞上に自社のラム酒の広告として掲載したのが始まりだそうです
掲載した当初はそんなにヒットしなかったようですが、その後の1980年代、このラム酒ケーキがアメリカ国内で爆発的なヒットとなったそうです。
これは当時のオリジナルレシピです
このレシピだけ見ると砂糖やバターの量に驚いてしまいますが、アメリカのケーキの型は日本の型よりずっと大きいので、その分砂糖&バターの量も多く必要になってしまいます
また、このレシピではoz.やlbs表記で分かりずらいですが、下のレシピではグラムに換算してくれているのでラクです
さてこのケーキで必要になるのが、もちろん主役となるラム酒
ちなみにオレゴン州では普通のグローサリーストアではハードリカー類が州で規制されているので購入できないのです。
(お酒を扱っているリカーショップに行かなければなりません)
しかし先日、カリフォルニアにドライブした時、コンビニエンス・ストアでもラム酒などのリカー類が普通に販売されていることに驚きました。
さすが州によって全然違います
そんなわけで、私もカリフォルニアに旅行中に、一番小さいラム酒のボトルを購入することにしました。
レジで清算するときに、
「このおばさん、私がこのラム酒を全部飲むノンベエだと思っていないかなぁ。もしかしたらこれは、ケーキを作るための材料なのって言った方が良いかなぁ」
と余計なことを考えながら、お金を払いました。
こんなときだけ体裁を気にする性格です、苦笑。
おばさんは実際にはそんなことを気にしていないと思いますが、、、
レシピによると、ラム酒はダークかゴールドが良いらしいです。
すみません余談ですが、この写真に写っている可愛いソルト&ペッパーの入れ物は日本に住む友達にもらったものです。
日本はキュートなものがいっぱいありますね
このケーキを作る上で気をつけなければならないことがあります。
それはレシピで市販のイエローケーキのミックスを使うんですが、レシピが掲載された当時はケーキミックス一箱は18.5ozだったのです。
しかし現在は15.25ozが主流になっているようです
そのためにこのレシピに沿って忠実に作るには2箱購入する必要があります。
(2箱めからレシピに必要な分量を取って、また次回作るときまで取っておく、ということになります)
そしてもう一つのTip
レシピでは焼きあがったら、10分ほど冷ましてから型からはずし(つまようじやフォークなどで)穴をあけて、そこにラム酒のグレーズをかけると書いてありますが、このケーキを実際に作った人が言うには、焼いた後に型からはずさずにそのまま穴をあけてそこへグレーズをかけるという方法でもうまくいったとあったので、私もその方法で行いました。
グレーズをかけて、何時間かケーキになじませてから、ようやく型からはずしました
早速一切れ食べてみましたが、これがとっても美味しかったです
しっとりしてモイスト、適度な甘さで、そしてラム酒の良い香りがしました
甘くないカフェオレとよく合いました
今度はクリスマスの時期にこのラム酒ケーキを作ってお世話になった人たちに配る、ということも良いかもと思いました。
(もちろんモルモン教の人たちなど、お酒を飲まない人には提供できませんが、、)
そしてもし私のように日本のブランデーケーキが食べたい、という方がいたら、是非作ってみてもらいたいです。
以上、ラム酒ケーキについてのお話でした。
読んでいただいてありがとうございます
さてもう一つ、実は昨日スーパーに行ったときにこんなものを買ってきてしまいました
アメリカではきっとみんな大好きなチートスのポップコーン版が出ていました
私が(大昔の)大学生のときは、このチートスをランチ代わりにして食べている同級生もいたほどです、笑。
食べていると指が真っ赤になることと、身体には絶対良くないんだろうなぁ~と思いつつも、チートスは食べ始めると結構やみつきになりますよね。
ちなみにうちの息子はスパイシーなチートスが好きです。
そして私の母もこのチートスにハマってしまったようで、アメリカから荷物を送るときは必ずチートスの小袋も何個か入れるようにしています。
(母は小食なので、小袋がちょうど良いのです)
このチートスのポップコーン版はまだ新発売扱いだったので、現在は安く販売されていました。
通常のチートスよりライトで良かったです
ひさしぶりに食べたら、美味しかったです。
指はもちろん赤くなりますけどね