いきなりですが、昨日は自分が絶対にしたくない職業について考えてしまいました。
、、、というのは、お昼ごろのことです
家でまったりと過ごしていたら、いきなり玄関のベルがなったのです
普段はのぞき窓から誰なのか確認して、もしそれが見知らぬ人だったら玄関のドアは開けないようにしています。
ところが昨日は、お昼ごろに息子の友達が訪ねてくるかもと聞いていたので、ベルが鳴ったらすぐにドアを開けてしまいました
そしたらそこに立っていたのは、見ず知らずのマスクなしの中年男性
私を見ると、いきなり、
「実は、あなたの3件先のお宅で害虫駆除を始めることになりましてね、今ちょうどセール中なんで格安でやっているんです。
これを機会にお宅の方も、いかがかなぁって思いまして、こうして伺った次第なんですよ」
と饒舌に話し始めました。
私はセールスの人たちが非常に苦手です
電話では「興味ありませんから」と言って、ガチャッと切れば良いのかもしれませんが、、、
家に来られた場合は、なかなか電話のようにスムーズにいかないことが多いです。
「いえ、我が家は結構ですから」
と言って断ると、
「いやいや、みんな最初そういうんですけどね。少し説明させてください
実はこのような害虫って結構目の見えないとこに潜んでいるもんなんですよ。
ちょっとこのパンフレットを見てもらうと分かると思うんですが、、、」
と更に輪をかけて説明してくるのです。
そのほかにも、いろいろと言われました
まるでこちらに「No」と言わせるスキを与えないかのように、とにかく言葉の話術がたくみです。
それでようやく勇気を出して、もう一度、
「いえ、興味はないものはないんです。Have a good day」
と言って、そのまま玄関ドアを閉めることに。
そのセールスの男性は、「Wait」と言って、ドアを抑えようとしましたが、そのまま閉めてしまいました、笑。
実は、家まで訪問に来た人にあんまり失礼なことをしたくない大きな理由は、去った後に家や(駐車してある)車に変な危害を加えてほしくないからなのです。
以前、うちの近所でも、路上駐車の車の窓ガラスを割られたり、生卵をぶつけられたという事件もありました。
ひどいところになると、庭に植えていた木をチェーンソーで切られたおうちもあったのです。
でも我が家も、一応セキュリティ・カメラを設置しているので、もし誰かが何等かの危害を加えた場合は分かるようになっています。
ちなみにその男は(私から)断られた後、手持ちのノートに何かを書き記してから、そのまま隣のおうちへ行きました。
(カメラで確認しました)
ところで消費者がお願いしてもいないのに、電話や訪問でセールスをしてくることをCold callingっていいます。
ちなみにWarm callingは、以前に消費者からその会社に電話をかけてきたことがあって、その折り返しでセールスをする場合に使います。
例えば、友達などがあなたに何かを見つけてもらいたいとき、その「モノ」の近くにいけばいくほど「Warm」と言われるし、その「モノ」から離れれば離れるほど「Cold」って言われたことがある人は多いと思います。
つまりセールスの「Cold」は、この場合、まるっきり興味のないものを売りつける含みを持っています。
このようなセールスをする人のことをCold callersと呼んでいますが、こんな仕事こそ私は絶対にやりたくないと思います。
このようなセールスを受けて、嬉しく思う人など、まずいないでしょうし。
しかも格安のセールと言っておきながら、大抵通常の値段よりも2,3割高く売りつけているケースが多かったりします。
そういえば日本でも昔、布団の押し売りがかなり問題になったことがありました。
これも典型的なCold callingです。
私の祖母も、あやうく高額な布団セットを購入されそうになりました
人の嫌がることを商売にしている人は、神経も相当図太くないとやっていけないのではと思います
今回、訪問販売してきた人は、脅しとかはありませんでしたが、それでも簡単に引き下がらない人でした。
インターネットなどを見ると、このようなCold callersが売り上げを獲得するための話術などが多く載っています。
そんなことを習得するのであれば、やっぱり地道に学校へ行って何か他のことを勉強した方が良いような気がするのですが、、、
でも、このような人たちにとっては、セールスを成功させる=簡単に儲かる、ということなので、Cold callingが苦にならない人にとっては良い仕事なのかもしれませんが。
少し話が逸れますが、もう20年くらい昔のことです
実は、私はアメリカでJC Pennyと並んで有名だったチェーン店M(現在は倒産してしまいました)で短期間でしたが働いたことがありました。
バッグなどのアクセサリーを売るセクションで働いたんですが、そこですごく苦痛だったことが、会計の際にそのチェーン店が発行しているメンバーシップ・カードをお客さんに売りつけなければならなかったことでした。
これはマネージャーからも、カードの売りつけ数がそのまま自分たちの仕事の実績に影響する、と何度も何度も念を押されていました。
でも多くのお客さんは、世間話をしていて上機嫌になっていても、いざカードについて話すとあんまり良い顔をしないんですよね。
「興味がないから、いいわ。」と言って、嫌そうな顔をする人が多かったです。当たり前ですよね。
そんなわけで、ここでの仕事は確か半年くらいで辞めてしまった記憶があります。