私は本を読むのが好きなのですか、本棚に読んだ本がドンドンと溜まっていっているのが気になって、何年か前にキンドルを買いました。
キンドルのペーパーホワイト。
キンドルは大きさも小さいし、軽量だし、暗い場所でも読めるのが魅力的ですね。
そしてもし不明な単語などがあれば、辞書機能もついているので、そのまま調べることも可能です。
それでしばらくはキンドルに購入した本をダウンロードして読んでいたのですが、でも時々普通の紙の本も読んでみたいときもあります📔📙📕
やっぱりページを一つ一つ手でめくっていく感触や、あとどのくらいのページの厚さが残っているかなどを目で確認できることは、やっぱり普通の本でないと味わえないことです。
ところで最近読んだ本で面白かった本があるので紹介させてください
本の内容はやはり個人によって好みがあるので、「これが絶対お勧め」とは言えないのですが、私は相変わらずミステリーやTrue Crime系が好きで、仕事への一時間のドライブ中も毎回NBC Datelineや20/20などのポッドキャストを聴いています。
話自体は一時間前後のものが多いので、病院に着くころには話が完結しているのでちょうど良いのです
今回、紹介させていただく話も実は殺人から始まってしまうのですが、でも終わりはかなり心温まるエンディングになっているので読んだ後に心が温かくなりました。
また、この話がすべて実話であることも私的には良かったです(殺人が起こったことは、もちろん別として、です)。
さて内容を簡単にお話しますと、、、
1986年の12月の大晦日直前、まだ19歳であった女性の射殺事件がありました。
彼女が以前つきあっていたボーイフレンドが犯人でした。
彼はつきあっていた頃からストーカーまがいの行動をしていたので、女性が他に新しいボーイフレンドを見つけて(その男を)振ってしまったのです。
あきらめれらなかった男は、彼女を銃で撃ってから、警察が来る直前に自分の頭も銃で撃ち自殺しました。
そして同じころ、東海岸のある病院で別の20歳の女性がIdiopathic (原因不明の)心臓疾患に苦しんでいました。
彼女は将来看護師になりたくて、当時看護学校へ通っていた学生でしたが、この病気で長期の入院を余技なくされました。
しかし体調は悪くなるばかり。
そして彼女が唯一助かる治療法は「心臓移植」しかない、と医師から言われたのです。
当時の医療技術は、まだ心臓移植は未知の世界でした。症例もありませんでした。
でも彼女の担当医は自分の患者の命を救うために、無事病院から「心臓移植」を行うことについての許可をもらい、ドナー提供が現れるまでなんと病院の霊安室 (Morgue) でCadaver (死体、Corpseとも言います)を使って練習を重ねていました
そしてある日、心臓を提供してくれるドナーが現れた連絡を受けます。
何とそれは、冒頭で話した若い女性を殺害した犯人でした。
男は自分の頭を銃で撃ちましたが、まだ心臓はまだ動いていたのです
なんとBrain death (脳死)の状態でした。
そして予定通り、心臓移植の手術が行われました。
本の内容は心臓移植について、とても明るい未来を約束してくれるものになっています
当時、心臓移植を受けた患者さんについての詳しいガイドラインなんてありませんでした。
通常移植手術をすると、患者さん自身の免疫システムが新しく移植された臓器を「外部者」とみなして攻撃してしまいます。
そのため、いろんな合併症が起きるリスクが高いのです。
それで移植手術を受けた患者さんは、術後にAnti-rejection drugs (拒絶抑制反応剤) を生涯服用し続ける必要があります。
そして当時、免疫が弱くなった患者さんを守るために、手術後はしばらく隔離室で入院してもらわなければなりませんでした。
でも長期の隔離室入院で患者さんの心はかなり塞ぎこんでいたそうです
それで当時担当した看護師が不憫に思って、ある日彼女を内緒でドライブに連れ出してマクドナルドのドライブスルーにも連れていったりしました。
今こんなことをしたら、職を失いかけないですよ、苦笑 でもそんな思いやり、素敵です
この主人公の患者さんが移植手術を受けたとき、彼女の生存率は約5年持てば良い、と言われていたのです。
ところがその後、5年が10年、そして15年、、、とあっという間に過ぎていき、彼女はなんと3年前の2019年には33年めのアニバーサリーも迎えました。
当時NBCも彼女に対しての特番を制作しました。(おそらく現在も彼女は生きているはずです)
またこの患者さんが退院後、手術後の身体はもう強くないのだから病院で働くことはあきらめなさい、、、と言われていたのですが、でも彼女があまりにも元気に何年も生き抜いている事実に、結局担当医も彼女の長年の夢である医療施設で働くことを認めたのです。
今、この女性は自身の経験を生かして患者さんのケアにもあたっています
当時、心臓移植を行った外科医は、毎年その移植した記念日になるとその患者さんに電話をかけて様子を尋ねることがトラディションになりました。
ちなみにドクターは2019年で既に76歳になっていますが、今現在もそのトラディションは続けているそうです。
殺人者の心臓が、かつては生死をさまよう程の心臓疾患を持った女性の命を救ったという事実、そしてそれにまつわるいろんな人たちの繋がりが読んでいておもしろかったです。
さて最近、こちらでもレストラン内の飲食がようやく可能となりました
そんなわけで近くのコリアンレストランへものすごく久しぶりに行ってきました
これこれ、この石焼ビビンバが食べたかったのです
これは、店内でないと食べられません。
底のお焦げがとても美味しい
久しぶりの韓国料理、楽しみました