今回の停電日数は今まで経験したことのないくらいの長さでしたが、地域によっては一週間以上も(ビックリマーク)停電が続いたところもあると聞き、更に驚いています。
 
テキサス州などは一部で断水も続いているようで、トイレの水さえ流せないところもあるとニュースで聞きましたあせる
次第に復旧しているようですが、一日でも早く元の生活に戻ることを祈ってます🙏

 
さて電気が復旧してからダウンタウンにあるSafewayというグローサリーストアへ行ったのですが、棚という棚がすべて空になっていましたポーン
見事に何もありませんでした。
(今はほとんどの棚が補充されて、元に戻っていますが。)

 
先日の仕事からの帰り道下矢印
病院が丘の上にあるために雪がまだ残っていましたが、道路の雪はすべて溶けていたので幸いでした雪の結晶
 

キラキラキラキラ
さて、先週のシフトで受け持った患者さんの一人で(Cくん)はなんと17歳ニコ
うちの息子と同じ年に産まれた男の子でした。
 
Cくんとのちょっとしたスモールトークで私が日本で育ったんだよ、ということを話すと、彼の好きなアニメの話や最近話題になっている映画「鬼滅の刃」について、いろいろと教えてくれました。
実は私はこの映画、私も他のブロガーさんの投稿で読んだだけで、実際はまだ観たことはありませんでした。
Cくんの話を聞いて、ますます観てみたくなりましたニコ
 
 
ところでこのCくん、実は体重が600パウンド(272キロ)もありました。
 
そのため通常の病院のベッドでは小さすぎるので、肥満の患者さんが使用するバリアトリック用のベッドを用意しなければなりませんでした。
600パウンドの体重と聞くと、思い出すのがMy 600-lb Life というテレビ番組です。
 
これだけ体重があると、通常は立ち上がるのもやっとの人たちが多いのですが、Cくんの場合はまだ若いこともあって自分で立って歩き回ることができました。
 
テレビ番組に出てくる600パウンドの人たちもそうですが、これだけ体重が増える理由として、皆幼い頃に何らかの辛いトラウマを経験して、そこからとにかく食べまくって現実逃避したり、ストレスを吐き出している人が多いのだと聞きました。

このCくんも過去に自殺を試みたことがあったと聞きました。
人生始まったばかりなのに、既に自殺まで考えていたこともあったなんて、本当に心が痛みます汗
 

Cくんは実は2年前の15歳のとき、胃を小さくする手術 (Gastric bypass surgery) を受けて、それから100パウンドほど痩せたそうなのですが、コロナのQuarantineの最中に落ちた体重はすべて元に戻ってしまったそうですあせる

しかしこのように急激に体重がまた増えると、小さくした胃が(また大量に食べることで)伸びてしまうことになるので、薄くなった胃が破裂したりする心配もあります。
 
Cくんは今回、脂肪肉腫 (Liposarcoma) という稀なガンにかかってしまい、初めての抗がん剤治療で我が病棟に入院していたのでした。
 
抗ガン剤の量は通常、身長と体重の比率から割り出されることが多いのですが、このCくんの場合は投与する抗がん剤の量も当然普通の患者さんよりも多くなりました。

しかも彼の受ける抗がん剤は神経毒性障害が大きな副作用として知られていたので、私もかなり頻繁に彼のことをチェックしていました。
少し吐き気を催したときもありましたが、初めての抗がん剤治療は何とか無事に済ませることができました。
 
入院中、Cくんのお母さんがずっとベッドサイドに付き添っていてくれて、大きなサポートになっていたのは本当に良かったですニコ
 
今は高校もすべてオンラインになっているので、学校を休むことなく続けられるのも安心しましたが、治療は本当に大変なのでこれからもCくんが無事乗り越えられるといいな、と思いますお願い
 

 
キラキラキラキラ
 
そしてこれも体重繋がりなのですが、、、ダンナの遠い親戚で、やはり600パウンド近くの体重があった男性がいました。
 
彼はアイオワ州に住んでいて遠い昔に私も一度だけ会ったことがあるのですが、物静かながら一緒に話してみるとても優しい感じの人でした。

彼もやはり何年か前に胃を小さくする手術を受けて、なんと250パウンド近くまで痩せることができたのですが、それからまだ食欲が抑えられなくなって体重がまた元のように戻ってしまいましたあせる
 
彼が250パウンド近く痩せたときは、毎年送られてくるクリスマスカードにも自分の写真を同封してくれていたのですが、それ以後(体重が元に戻った後)カードには写真が同封されることは無くなりました。
 
実は日前に、私たちは親戚から彼が亡くなったことを聞きました。
 
まだ53歳という若さでした。
 
彼の体重が元に戻るにつれて体調がどんどん悪くなって、次第に酸素カニュラを使わないと動けなくなってしまったそうです。
 
しかしこれほど大きな体重の増減を聞くと、5パウンド増えただけでショックを受けている自分が馬鹿らしくなってしまいますショボーン
 

R.I.P.