3日間の夜勤シフトが終わりましたが、最近、仕事明けの疲れがなかなか取れずに困っています
きっと歳のせいもあるのだと思いますが、今回の理由としては、今週生理が来てしまったこと。
そしてもう一つは日中になかなか眠ることができなかったこと、などがありました。
特に2日めのシフトが終わってから、就寝前にメラトニンとBenadrylを飲んだのですが、それでも3時間くらいしか眠れずに目が覚めてしまいました。
最終日のシフトでは、ダンナがあまり睡眠を取れなかった私を心配して病院まで送ってくれることに
我が家から病院までは一時間ほどかかるのです
(私は「安全運転で行くから大丈夫だよ~!!」と言いましたが、信用されずに私の車のカギを隠されてしまいました)
それで今回はダンナに甘えて病院まで送ってもらい、翌朝に迎えに来てもらいました。
その後、通り道にあるファミリー・レストランで朝食を一緒に取りました。
疲れるとどうしても身体が甘いものを欲しがってしまうようで、私はクレープをオーダーしました。じゃ~ん
サイドで卵とハム
クレープはものすご~く甘かったのですが、それがまた疲れた身体にしみわたるようで美味しかったです
正直言うと、仕事で疲れるとどうしても甘いものに走ってしまうため、まだまだ自分の中では「ダイエット」のスイッチが入っていません。困りました
仕事が休みのときは、甘いものを食べなくってもぜんぜん平気なのですが、やっぱり食事は「疲れ」と「ストレス」が大きく原因しているようですね。
さて、今週も仕事の方は無事に終わったので何よりでした
しかし今週は(個人的に)歓迎できない病状の患者さんを受け持つことに、、、
私は癌の病棟で働いているので、受け持つ患者さんすべてが何らかの癌と闘っている方ばかりです。
でもそのうちの一人に「シラミ」が見つかったのです
「シラミ」って、そう、あの髪の毛につく「頭シラミ」です。
ちなみに英語では「シラミ」は、Liceです。 米のRiceと区別するには、下先を前歯の後ろにちょっとつけるような感じで「ラ」を発音してみてください。
Riceの「ラ」は、口をすぼめて「ウ~」というような感じで「ラ」と発音するとばっちりRの発音がきれいにできます
私は自慢ではありませんが、このような虫類がものすごく苦手です
最初この患者さんに「シラミ」が見つかった、と聞いたときは内心卒倒しそうになりました。
でももちろん、この患者さんは「シラミ」が発見された後、ちゃんとシラミ治療を受けておられましたが、、、
我が病院では、「シラミ」が見つかった患者さんは当然「隔離」されるので、私たちがその病室に入るときには使い捨てのガウンと手袋は必須です。
でも私は髪に使い捨てネットもつけて完全装備して患者さんの病室に入りました。
いや私だけではなく、やはり他のスタッフも同じように頭にネットをつけていましたが、、
実はシラミ自体はCrawling(はい進む感じです)しかできません。
本当は、ゆっくり動くスローモーな虫なのです
幸いなことに、ノミのように一方の場所から他の場所までジャンプすることはできないのです。
私はつい最近までシラミはものすごいジャンプ力があるものだと勘違いしていました、笑
人から人へのシラミの感染は頭と頭の接触が主です。
感染経路があまり理解できない幼稚園児や小学校低学年の子供たちの間でよく「シラミ」をもらった~、ということを聞いたことがあります。
そのため感染された患者さんと頭さえ一緒にくっつけなければシラミ感染は防げるのですが、やはりみんなシラミにおそれをなして、ヘアネットをつけてその患者さんの病室へ入っていきました。
日本では「シラミ」と聞くと、昭和初期の子供たちが感染していたようなイメージしか(私の中では)ないのですが、アメリカでは現在も時々聞きます。そしてシラミは毎日シャンプーして清潔に保っていても、感染することがあります。
私がまだ大学生だったころも、友達の子供が通っていた小学校で爆発的にシラミ感染が流行り、彼女の子供も学校でシラミをもらってきてしまいました。
それでその友達も自分の子供からシラミがうつり、「気持ち悪いから」という理由で長かった髪をまるでGIジョーのような短髪にしてしまったことがありました
ちなみにシラミは体に生えている毛(剛毛タイプのもの)であれば、髪の毛以外でも寄生することができます。
体毛によってシラミの種類も少しづつ違ってくるようですが、、、
髪の毛につくシラミはこちらではHead liceと呼んでいます。
そして陰毛に寄生しているシラミはPubic liceと呼ばれています。
このシラミはHead liceよりはあまり一般的ではありませんが、しかし感染は性交渉でなることが多いようです。
Pubic liceに関するエピソードの一つで、以前私の好きなテレビ番組Forensic Filesという犯罪ドキュメンタリー番組でやっていたのですが、1980年代にレイプされて殺害された女性がいました。そこに犯人のものと思われる陰毛が残されていたのです。
当時は1980年代でDNA検査もまだあまり一般的に行われていなかった時期でした。
しかしこのレイプ犯と思われる容疑者が見つかったのですが、その犯行を一番に確信させたことが実は発見された陰毛にシラミが発見されたということでした。
容疑者も同じようにシラミに悩まされていて、治療を受けていたことが判明しました。
これが元で容疑者は逮捕され、のちに自白もしたそうです。
そしてシラミに関してもう一つ。
シラミはアフリカ系の人種の毛髪にはあまり寄生しないという噂もあるようです。おそらく髪質のせいなのかシラミがつかまりにくかったり、卵が付きにくかったりとか言われたりしますが、もちろん人種に関係なくシラミは発生します
さて、話はシラミでものすごく飛躍してしまいましたが、この患者さんも無事にシラミ治療を受けてかゆみなどの症状が劇的に良くなったので良かったです。(でももちろん、この患者さんの本来の入院目的はシラミではなく、もっと厄介な癌の治療で入院されていました。しかし、とりあえずシラミには悩まされずに済んだので良かったかもしれません。)
しかし見知らぬ人と気軽に頭と頭を接触することは気を付けようと思いました。
まあ、そんなことはまずないとは思いますが、、、