今週末、通勤途中にかなり雨が降っていました
でも、その後、雨が上がって太陽の光が差してきました
そしたら、いきなり大きな虹が出現
虹はときどき観ますが、今回観た虹は端から端までずっと繋がっていて
途中で途切れていないパーフェクトな形の虹でした
しかもその上にうっすらとですが、もう一つの虹が出現
いきなり二重の虹が観られて、かなり感動してしまいました✨
なんだか仕事前に素敵なものを観ることができて、うれしくなりました😊👍🏼
今週は、他の病棟にフロート勤務となりました。
Bone marrow transplantの病棟でした。
主に血液系の癌で移植をする患者さんがステイしている病棟です。
受け持った一人の患者さんのLさんは、うちの父より少し若い男性でしたが、
おうちで転倒して脊椎を損傷してしまい、ベッドバウンドな状態になってしまいました。
そして毎日一回投与されるchemotherapyの副作用も心配されていた患者さんでした。
自分で起き上がることができないLさんが、床ずれができないように2時間おきに体位を変えていました。
Lさんが便意を催したので、最初は安全のためにベットパンを使おうとしたのですが、
Lさんはちゃんと座った姿勢でないとできないようだったので、
リフトを使ってCommodeにLさんを座らせたら、ちゃんと便が出たので良かった⭐️
(Lさんはなんと3日間便が出ていなかったのです)
その後すっきりしたLさんをまたベッドに移して、体位を整えた後、Lさんがつめたい水が飲みたいと言うので口にもっていきました。
最初はあまり口数の少ないLさんでしたが、ぽつぽつとお話をしてくれるようになりました。
ところがLさんがいきなり顔をしかめて、胸を押さえ始めたので、
「どうしたの、Lさん?胸が痛むの?」
と聞くと、最初Lさんは首をかしげていました。
Lさんは、この年齢の男性に多いのですが、とてもストイックで、あまり痛みについて話さない人だったのです。
でも何度か聞いたら、ようやく首を傾けました。
すぐLさんのバイタルを計ってみたら心拍も120をずっと超えている状態。ドクターにすぐCPのことを連絡しました。
うちの病院にはRapid Response Team (RRT) という便利なチームが存在します。
RRTは、心拍停止の時に呼ぶコードブルーの一歩手前のチームです。
主に患者さんの状態に深刻な異常が現れたときに呼ぶチーム。
私もLさんがもしかしたら心臓発作では、とかなり心配になったので、RRTを呼びました。
EKGをしたら、やっぱり心臓疾患の疑いがあるような結果がでたので
すぐにTroponinなどの血液検査をし、胸のX-rayをしました。
Lさんの症状は、傷み止め、ナイトロやアスピリンでは少しも最善しませんでしたが、
別なIVの痛み止めを打ったらようやく痛みが和らいできたようでした。
その後Lさんには心拍のモニターがつけられました。
その後Lさんの容態は良くなって、ほっとしましたが、一番びっくりしたのは
きっとLさんと側にいたLさんの奥さんだったと思います。
でもLさんの奧さん曰く、
実は昨日の夜もLが同じような症状を訴えていたのよ。
でもその時担当したナースは”胃のもたれ”だと言って
indigestion の薬を何回か出してくれたの。
今回、あなたが早く行動に移してくれて良かったわ。どうもありがとう。
と言ってくれました。
これって実は良くあることなのです。
心臓発作とおもったら、単なる食あたりだったりすることが。おそらくそのナースもLさんのケースがそこまで深刻ではないと思ったんでしょう、、、
でも患者さんが胸のあたりのdiscomfortを訴えていたら、やっぱり万が一のことも想定しないといけません。
一応テストをしてみて全部ネガティブだったら、その時やっと胸を撫でおろせる。
しかもこのLさんのchemotherapyは心臓疾患を起こしかねないものだったので
やっぱりドクターとRRTを呼んでよかったです。
ナースは患者さんと一番時間を多く過すから、その特権として患者さんの状態や気持ちも一番理解できなきゃいけないと思います。
時にそれは難しいこともあるけど、シフトのたびに患者さんの命を預かっている責任の重さを感じています。