6話「草原の魔女」





世界の最大の権力と戦力を持つ国イヴァレータ.....


その東北の方にある田舎村....


その村の名前はフィレーナ・イヴァレン村......


あの女神イヴァン・フィレーナの産まれそして育った神聖なる地....


その村の近くの大きな草原......


その草原に「草原の魔女」が住んでいる......




「ねぇ・・・、あの子は元気かしら??」


「子供ができたみたいよ」


「そうね・・・・、あの子なら強い子を育てるでしょう」


「姉さん・・・、」


「何?ミルエ?」


「私たちが魔女になった理由ってさ・・・、」


「えぇ・・・、あの子・・・、騎士<シュヴァリエ>を忘れないため・・・、」


「うん・・・、でも魔女の力は大きくて姉さん一人じゃ受け止められなかった」


「だからキルエ姉さんと私とミルエで受け止めた・・・、」


「これでよかったのかしら?」


「いまさらね・・・、でもあの子<シュヴァリエ>が幸せなら私は何も言わないわ」


「そういえばあの子<シュヴァリエ>の子供の名前が決まったらしいわよ」


「そういえば手紙が来ていたわね」


「ナイト・・・、騎士<ナイト>と言うらしいの」


「まぁ・・・、私はおばあちゃんになったのね」


「若さからお姉さまって言った所かしら?」


「不老不死だもの・・・、その子<ナイト>が大人になるまで見守りましょう」


「あの子<シュヴァリエ>は今幸せを感じているのかしら?」




草原に涼しい風がながれる....




「・・・・・・・・・・・、いいえ」




その風と共に私が言葉を言ったのはきっとミルエには聞こえなかったでしょう




「親父!!!!!!しっかりしろ!!!後ちょっとに逃げれるぞ!」


「村人が裏切ったか・・・・、うっ・・・・、」


「親父!?血がっ!!!血が!!!?」


「騎士<ナイト>・・・、お前は騎士団へ行きなさい・・・・、」


「親父!?何を言っているんだ!俺たち一緒に騎士団に・・・」


「だめだ・・・、ここは俺がくいとめる・・・、だからお前は騎士団に行きなさい」


「いやだ!!!親父・・・、一緒に行こうよ!!!」


「コレ<約束の剣>を持って騎士団へ行きなさい・・・、

そこには俺の兄<シュヴァリエ>がいるだろう・・・、事情を話せば入れてくれる」


「いやだ!!!親父も行こうよ!!逃げて生きるんだ!」


「行け!!騎士<ナイト>!!ここで俺<シュヴァリエ>をとざえさせるな!」


「うっ・・・・、親父・・・・、」


「兄さんに・・・、あの兄さんに言うんだぞ!!」


「親父!!!」


「ここは食い止める!!先へ行け!!!早く!!」


「うん!!親父も後でちゃんと来いよ!!」


「あぁ!!」




少年<ナイト>は走った.....


走って走って走った...........


そして少年は振り向いた.....


その時オルフェイスの竪琴の音がしたのだ.....


「<永遠ノ別レヲ>」


嗚呼....少年<ナイト>は振り向いてしまった.....







その後は.....


綺麗な映画を見ているみたいだった....



俺は振り向いた...村人達が親父を殺した場面....


俺が村人を殺した場面....ひどく懐かしい村の家が燃える場面<シーン>



俺は.....復讐のために.....騎士団を目指そう............











「・・・・・、幸せ・・・・、それは・・・、人が皆もらう物じゃないの・・・、」


「ノルエ姉さん?」


「幸せはね・・・、垂直の線から外れれば・・・、もうもらえない物・・・、」


「??」


「たとえ苦しくても我慢しないで・・・・、」












「親父が・・・っ・・・・!!騎士団を目指さなきゃ!!」

<我慢しないで・・・、お泣きなさい・・・・、>



「っ!!?」

<ほら・・・、心の景色を見なさい・・・、>



「誰・・・・!?」

<ほら・・・、本当の目で風景を見なさい・・・>



「うっ・・・・、おと・・・さ・・・・ん・・・・」

<ホラ・・・、我慢しなずにお泣きなさい・・・・>




「お泣きなさい・・・・」




「ウワァァァァァァァァァァァァ!!!」

<その悲しみは次にアナタを強くします・・・、お立ちなさい・・・、ナイト>


「ぅ・・・、っ・・・・、」

<ナイト・・・、泣いた後のその風景は・・・・・、>







俺は泣いた.........そして...........


声のとおり閉じた目を開くと...........





さっきまで曇天だった空は美しい青空になっていた....


草原はきらびやかに光....風車は美しい風で廻る.....


丘に立っていた....俺は....................






「ノルエ姉さん?」


「なぁに?」


「なんで泣いているの?」


「悲しい物語と美しい物語を一緒にしちゃいけないのよ」


「??」






草原には「イチリンの白い花」.....


その横には一人の男が立っていた....


その男は悲しくも美しい......


金髪を美しい風になびかせて.....


真紅の瞳は美しい青空を描く.....


その男は何故か悲しみの影を背よい....


女神の草原を一人で立つ...............








~~~~オマケ(作者のつぶやき)~~~~


別に今回、騎士<シュヴァリエ>関係なくね?

実は綺麗な風景は騎士<シュヴァリエ>が作ったのです。


今回のポイント

「金髪を美しい風になびかせて....

 真紅の瞳は美しい空を描く....」


って所ですね


この風景はナイト君が見た風景と一緒の風景です。



ナイト君の見ている風景→シュヴァリエが作った風景



と言った感じになります。

ノルエママンはナイト君を母親のように見守ってます。


実は女神様は・・・・、(ネタバレ禁止!!



金髪をなびかせる黒い風は悲しき金髪で美しい風へ


真紅は曇天の空を美しい青空へと...........



と思ってもらえたら嬉しいと思います。

それともう一個ポイントがあります



「オルフェイス」


さてこれをどうやって物語にするか楽しみです。

ここまで見てくれてありがとうございます。





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