※一番最初の「+世界+設定」からお読みください※






2話「それでも私は彼を愛した」




私は小さいころに一人だけ好きな人がいた


金髪でちょっとはねている毛....


翡翠の瞳で空よも映す綺麗な瞳....


そして何より...誰にでもびょうとうな性格だった...


この世代は美しい者が汚い者を制圧する時代だった



私は昔から綺麗とも言わず美人とも言わない


ごく普通の家に生まれたごく普通の女の子だった....


もちろん村の美女達は私をいじめたりしてきた....



その時、彼にであったのだった.....


いつもどうり美女達にいじめられているときに


ヒタリと冷たい水が打つような透き通った声が


刃物の用に美女達に突き刺すかの用に響く...


「いい加減にしろよ...泣いてるじゃないか...」


そう言って美女達を無視して私に手をさしのばす


アナタは輝いて見えたの....


私の王子様と思ってた...ごめんなさい...


でも本当に思ってたの........


美女達は彼の美しさにほれてしまった....


いずれは彼の彼女に誰がなるのかと言う

争いまでなった....


今まで仲良くしていた友達の髪を無残に切ったり


またしては顔に刃物できったり....


本当にヒドイ争いであった....


彼は後に私にこう言った



「俺はこう言う争いは見たくない....」



私は本当に優しい彼にひそかに恋心をよせていた


彼はそれにきずいてはいないようだった.....


それでも彼は私にひつこく話しかけてきた.....




「私ね...アナタが好きなの.....」




私ではない...村で一番美しいと言われる美女の


子が彼に告白している所を偶然みてしまった....


そして一瞬だが彼女とも目があってしまった...


そしてあの余裕そうな笑みを私へ向けた....


<このままじゃ彼が彼女にとられてしまう>



そう思ってしまったらもう終わりだった


ただよう鉄の臭いと鉄の味......



嗚呼...なんて事だろう.....


目の前には美女の首が転がっているではないか


彼はどうしたのだろう....


あたりを見回したすると.....


彼も同じくおびえたように座っていた



「ど・・・・どうしたんだよ--------!!」



彼の震える声....


それは私にとっても心臓をえぐるような物だった


そうなのだ...私は....私は...彼女を殺してしまったのだ...


とても悲しかった....


それどころじゃなかった....


村人は私を押さえつけ...


十字架にはりつけ.....


そして神父の怒声と共に私の左手にクギを打つ....


ひどく痛かった...血も流れた...声がかれるまで叫んだ...




「悪魔!!」「娘を返せ!!」「魔物だ!!」




私をいじめる美女のようにまた村人も私を



いじめるのか.....



そうか...でも悪魔なのは.....


お前たちじゃないのか.....???


美しいものがなんでも力で押し付ける時代...


私はこの時代を愛し憎んでいる....



「ぎゃああああああああああ!!」
「ひ・・・ひぃ!!こっちにくるな化け物おおおお!」
「キャアアアアアアアアアア!!」




村人の叫び....


そして目の前には....


愛しい彼が一歩一歩と歩いてくるではないか...


彼の美しい金髪の髪は悪魔の血により汚れ


彼の美しい服は悪魔の返り血により汚れ


彼の美しい瞳は悪魔の血により...真紅へ....


そして...彼の手元には...悪魔の血でぬれた...剣が...



「俺は争いを好まないって言ったよね?」




そう言って笑う彼をまた愛しく思えてくる


私はきっと彼が本当に好きなのでしょう....



「私はアナタの事が好きです・・・」

「それは偽りかい?」

「嘘でも偽りでもございません・・・」

「そう・・・うれしいよ・・・こんな俺でも愛してくれて」




それが彼と私との最後の言葉だった...


彼はきっと私を苦しまずに殺してくれた...


心臓を一撃でつらぬいたから....


それが彼の本当の優しさなのだろうと私は思う



「そういえば名前を聞いてなかったわ・・・ね・・・」

「騎士<シュヴァリエ>」

「そう・・・白馬の騎士と言う意味・・・・なのね・・・」

「うん・・・俺もこの名前気に入ってるんだ」

「私は・・・・」

「知ってる・・・アリス<村で一番可愛らしい女の子>」

「そう・・・よかった・・・・私は・・・アナタの事が・・・す・・・k・・・」




そう...私はアナタの事が好きだから


私は騎士<ナイト>の事が好きだから....


愛してるわ...騎士.....