初めまして!よこりんです
ケイゾク・SPECの続編に位置付けられるであろうドラマ、SICK’Sを視聴しました。
そしてこれを観て、いくつかの疑問が浮かび上がりました。

※SPEC、ケイゾクの説明は知っている方は飛ばし読みをしてくださいm(*_ _)m

ケイゾクは1999年、中谷美紀さん扮する柴田とと渡部篤郎さん扮する真山の物語です。
前半は奇抜なトリックを見破る刑事もの。後半は朝倉という、人間を超越した犯罪者との戦いがメインとなるものです。

SPECは、企画の段階では「ケイゾク2」と名付けられるなど、公式に続編として作られましたが内容は全く違います。
戸田恵梨香さん扮する変人当麻と加瀬亮さん扮する元特殊部隊瀬文がメインです。
前半はSPEC、即ち超能力者の起こす犯罪を暴くものです。しかし後半では一十一(ニノマエジュウイチ)と呼ばれる、時の流れの中他の人よりも早く動くことのできるSPECホルダーとの戦いとなります。

さて、ここからが本題です。
SPECは通常のドラマ以外に
SPEC零
SPEC翔
そして劇場版が3部作
SPEC天
SPEC漸ノ篇・爻ノ篇
と作られました。神ドラマと名高いSPECですが、劇場版(特に最後の二作品)はすこぶる評判が悪いです。
理由としては「舞台が警視庁の屋上から動かないから」「セリフが多いし世界観広がりすぎ」「そもそもの求めてたものコレジャナイ感」などいっぱいあると思います。

自分も最初はそうでしたが、観終わって暫く考え気がつきました。これは観てる時より観終わってから考察するのが楽しいのではと。

『行きましょう 朝倉』
SPEC爻ノ篇にて最後、当麻と瀬文と思わしき男女が渋谷のスクランブル交差点を歩く時、そうナレーションのようなものがかかります。
朝倉とは恐らくケイゾクに出てくる快楽殺人犯のことでしょう。
しかしこの朝倉、SPECではこのシーン以外に出てくることはありません。
だからケイゾクを知らない人からすれば「誰だよこいつ」という感じでしょう。

朝倉は、人の顔を変え、なりすましたりする特殊能力保持者で快楽殺人者。
言ってしまえばSPECホルダーだった訳です。

しかしこの朝倉、SPEC爻ノ篇のラストシーンではこう言い放ちます。
『世界の歴史が時折巻き戻されていることに気づくものはやはりいないようだ』
傍観者的な立場で冷静にそういうのです。
セカイという先人類が当麻により封印され、平和が訪れた直後のシーンです。
詳しくは映画を見てもらいたいのですが、少し前のシーンまででは地球全体が核戦争の危機に晒されていました。
そして、佐野元春さんの曲をBGMに、当麻が当麻のいなかった世界線を漂うシーンになります。(一曲分です。個人的には好きですが結構尺を取っていると思います)
これは、当麻がセカイを封印したことで核戦争が勃発しなかった(当麻も存在しない)世界線が手に入ったor知らぬ間に時間の軸が巻き戻されたということなのでしょうか?(ドラマのシーンが流れます)

これは昔から抱いていた疑問なのですが、なぜ一回のSPECホルダーに過ぎない朝倉が世の中を傍観しているのか。
監督曰く、“階層的に、朝倉はセカイよりも上にいて、仏様みたいになってるわけだよね”
とのこと。
なるほど(・А・` )ホホゥ…

つまり、朝倉は人間を超越した存在だったのですね。

で、ここで気になったことが一つ。

先述した『行きましょう 朝倉』のセリフです。

設定上ではSPECはケイゾクの十年後の設定ですが、この時間を巻き戻せる事などを考えると

ケイゾク→SPECではなく

ケイゾク→SPEC→(時間の巻き戻し)→ケイゾク→SPECの無限ループだったのではないかと…(暴論ですかね…)