ぬのさんのQ&Aコーナー

音楽、ギター、ジャズ、人生、あらゆる質問に、真摯かつフレキシブルてきとーに布川俊樹がお応えいたします。


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皆さん、こんにちは。考えてみて1年以上ぶりの更新になってしまいました。

もう質問も来なくなったというのもありますが…。

正直言って、こういうページはその役割を終えたと思っています。いまFacebookで「ジャズギター研究会」というのがあって、かなり盛り上がっています。そこでは誰かが何かを質問すると、プロやらアマチュア入り乱れて瞬時に色々な答えが返って来ます。

僕のQ&Aコーナーはホームページ黎明期から10年以上続いて「ジャズの壁を超える100のアイディア」となって結実した。一方時代はホームページ→ブログ→SNSと変遷しているように見えます。

このページは続けますが、いまはそのFBジャズギター研究会とシンクロしつつやればいいのかなといま感じています。

それでは折角来た質問にお答えいたしますね。

Q:KMさんの質問。

布川様

はじめまして。
書籍やブログを拝見して勉強させてもらっています。
ちなみに、特にジャズをやりたいというわけではなく(フュージョンも{苦笑})、考え方などを主に参考にさせてもらっているしだいです。

コピーなんですが、かっこいいと思ったり好きだなあというフレーズや曲をコピーするのは当たり前ですが、特に好きでもないが勉強や経験になるかなあというものもコピーしたほうがいいんでしょうか。(実際やってます)これまでの経験からすると、当たり前のことですが好きでコピーしたもののほうが明らかに身につきます。頭にも浮かびやすいです。

逆に好きでもないのに、コピーしたがために思いついてしまうという状態は一見よさそうにも見えますが、実はあまりよくないのではなどとも感じます。しかし好きなものばかりコピーしたりプレイしたりしていると強烈に偏りが出ることもあるでしょうし、悪い意味の手癖も出来やすいのかなと。

どうなんでしょうか、そこらへんのところは?


A: 初めまして。色々お買い上げどうもありがとうございます。

質問にお答えしましょう。

僕の話をすると、大学時代(ほとんどのコピーはこの時代にしました)はやっぱり好きなプレイヤーのコピーばかりでしたね。ただ20歳過ぎてプロを意識し始めた頃から、プロギタリストにとって必要だと思うことを箇条書きのように書き出して練習しました。ということはそういう練習の中でコピーももちろんありました。

16ビートカッティングとかはものすごくプロとして重要なテクニックだと考えたから色々フレーズもコピーしたりした。あ、それは好きな練習でしたね。でも例えば指弾きでのプレイをコピーする(ボサノバその他)は当時はそれほど好きでもなかったのでやっぱりおざなりになっちゃいましたね。

あと、当時(1980年代前後)の流行のギタースタイルっていうものがありました。スティーブルカサー、ジェイグレイドン等のロックをベースにしたスタジオ的なプレイです。友人のアレンジャーにも「そういうの練習すると仕事になるよ」と言われました。で、僕もやってみるんですが、まったくプレイの体質が違う(笑)。リズムの取り方、アーティキュレーション。ちょっとコピーもしましたが、こりゃー俺には向かないな、とすぐ諦めました。ルカサーは基本的にあまりグッと来ない。ジェイグレイドンは「いやあ、よく美しく決まるもんだ」と思って感心したしエアプレイとか好きでしたけどね。

「好きなことの方が明らかに身に付く」

まったくその通りです。

偏りはある程度出ていいんですよ。まあ目指すプレイヤーのタイプにもよるけどね。ただ、音楽の仕事をして行くのであれば、ロック、ジャズ、R&B、ブルース、レゲエ、ボサノバなどなど、それっぽく弾いてみたいな話は多々あるだろうし、そういうときに自分なりのフレーズで「ある程度サウンドする」ことはできないとお呼びがかかりにくい、とは言えるかな。

ちなみに、色々なところで言ってるけど、僕は初めての音楽仕事はミッキーカーティスさんのバンドでした。ロカビリーです。でもロカビリーなんてやったこともほとんど聴いたこともない。で、ロカビリーギターのあのペケペケな感じはどうしてもやる気にならない。で、そういう音楽で自分がどういうギターを弾きたいかを考えました。好きなのはロックベースのものだから、キースリチャーズみたいなロックンロールギターフレーズとかソロはクラプトンとかそういうのを中学生以来大マジメに練習(コピーも含めて)したわけです。

まあ、それはミッキーさんが自由で寛容な人だったから許されたわけでラッキーだったんですが…。

まあ、結論としては、色々なジャンルの音楽でそれなりに自分の好きなギタースタイルなりを研究、コピーして行けばよいと僕は思います。

まとまっていませんが答えになったでしょうか。

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皆さん、こんにちは。秋ですね。4ヶ月ぶりの更新となりました。

前回、「今年度は大学仕事が減ったからなるべくもっとマメに更新して行きたい所存です」と宣言したのもどこへやら(嘆)…、質問者には申し訳なく思ってます。

本業も忙しかったですが、空いてる時間や午前中にカブ育成にハマってるからなあ(苦笑)。わからないことだらけで難しくて面白くてしょうがない。この歳になって自分でも不思議なんだけど、色々な世の中の経済の動きにもすごく興味が湧いて来たところです。また、決断力、忍耐力、直感力、後悔しない力等々…、とにかく精神を鍛えるのにホントにいい。勝負事が好きだから性に合ってるんだな。インプロヴィゼーションとも似てる。

あ、でも金を稼ぐという観点においては、旦那道としての長期投資以外は合法的喧嘩、虚業だとも思ってます。

さて、それはともかく…、

今回は、スケール関係の質問2つまとめて行きましょう。


Q:産婦人科のSYさんの質問。

御無沙汰しております。

ジャズライフ紙などで布川さんが掲載されているのをみて日々勝手に親近感をもって拝見させていただいております。

金字塔のm7(♭5)のフレーズの考え方について質問があります。

エオリアンスケールの5度を♭させると、ロクリアンナチュラル2スケール
フリジアンスケールの5度を♭させると、ロクリアンスケール
ドリアンスケールの2度と5度を♭させると、ロクリアン6スケール

となると思います。m7(♭5)に対し、2度(ロクリアンナチュラル2の場合)、♭2(ロクリアンの場合)を使えることも加味すると、ざっくりとらえて、例えばⅡm7に使えるフレーズとして覚えたものを、単に5度を♭させるだけで、Ⅱm7(♭5)のフレーズになるのでは、、?と思ったのですが、いかがでしょうか?

コメントいただけると幸いです。

あと、Q&Aですが、昔の(オレンジ色の背景の)Q&Aはもう、拝見することはできないのでしょうか?


よろしくお願いいたします。


A: うーん、こういうこと僕はあまり考えたことなかったな(苦笑)。
あまり、スケールで考えてないからですね。僕の考えているスケールは基本的なトーナリティースケールばかりです。

メジャーキーならメジャースケール。

マイナーキーならナチュラルマイナー、メロディックマイナー、ドリアン

ブルースキーならミクソリディアン、ドリアン、それらをミックスしたブルーススケール。
ブルーススケールはメジャーペンタとブルーノートペンタのミックスと考えてもよいですね。

そんなところなもんで(苦笑)。


で、正直な印象ですが、僕のやってきたことから考えると、あまりに理屈っぽい印象を受けます。

例えば
1. レミファソラファミレ→レミファソラbファミレ(ロクリアンナチュラル2スケール)
2. ミーレラファミレ→ミーレラbファミレ(ロクリアンナチュラル2スケール)

あるいは、
3. レミファソラファミレ→レミbファソラbファミレ(ロクリアンスケール)
4. ミーレラファミレ→ミbーレラbファミレ(ロクリアンスケール)

に変換可能かって話ですよね?

これは、できるものもあればできないものもある、としか言いようがない。
要はメロディーとしてよいならよい、って話になります。

何がメロディーとしていいかは、ジャズの歴史的に認められるメロディーセンスに合致してる
かってところでしょうか。


以前のQ&Aコーナーは、「ジャズの壁を超える100のアイディア」を出版するときに閉じようと
いうことになったので、申し訳ありませんが見ることはできません。


今回はもういっちょ行きましょう。

Q:初登場NEさんの質問。

福岡の中年初心者ギタリストです。

マイナーコンバージョンにおいてメジャーのⅡⅤは例えばCのキーならDドリアン A♭ドリアン、Aドリアンと考えることができると習いました。それぞれDm、G7、Cのコードに対応します。
ところでマイナーのⅡⅤにおいてはいかがでしょう?調べてもわからなかったので是非ご教授ください!

A: 前回に続いて、マイナーコンバージョンについての質問です。皆興味あるんだな…。

僕はマイナーコンヴァージョン一元論者ではないので、Cメジャーをマイナーで考えるというのは、ちょっと馴染めないのですが、パットマルティーノさんはすべてマイナーコードで考えるやり方を取っているようでした。洗足音大のワークショップで「メジャーコードは苦手だ」と仰ってました。


となると、CメジャーをAドリアンで考えるんですかねえ…。ということはCリディアンっていうことですね。それが基本なのかな。僕は普通にCメジャースケールですけどね。

ちなみに、Abドリアンっていうのは、G7オルタードってことですよね?それはその通りですね。G7をオルタードと考えないのならば、Dドリアンでよいわけです。ただ、ドリアンスケールだけじゃなくて、メロディックマイナー的なものも多用していると思います。G7でAbメロディックマイナーならオルタードドミナントスケール、AbドリアンならばG音を含まないので、かなりアウトな印象になりますよね。

あと、パットマルティーノ大先生は、かなりブルージーないい感じがありますよね。ああいうものはどう捉えているのか、全然関係ない話なのか(僕の場合はそうです)、もっと深い一元論の一部なのか、それは僕には謎です。


あ、マイナーのll-Vの話でしたね。

llm7(b5)をIVm7と捉える。Dm7(b5)ならFドリアン、G7はマイナーキーの場合、明らかにオルタードになるので、上記と同様、Abドリアンでよいと思います。それでCドリアンに解決ですね。


今回はスケール関係2題のQ&Aでした。もっとバカバカしい質問や突拍子もない質問も是非遠慮なくどうぞ。
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皆さん、こんにちは。ようやく暖かさが定着して来たかな。

またまた久々の更新、3ヶ月ぶりです。今年度は大学仕事が減ったからなるべくもっとマメに更新して行きたい所存です。

それではQ&A行きますね。


Q:埼玉県のYMと申します。

7thコードのアドリブについて疑問があり、メールをさせていただきました。

4度進行で解決する7thコードは、オルタードやコンディミを使ったりしてドミナントケーデンスとしてフレージングできるのですが、4度進行しない7thコードのフレージングが非常に苦手です。

うまくいかないところは、Beautiful Loveの11小節目Bb7、Bye Bye Blackbirdの7~9小節目のGm7 C7 Gm7のC7、酒バラの8小節目のEb7、You’d Be So Nice To Come Home Toの9~11小節目のAm7b5 D7 Am7b5-D7の2番目のD7などなど….
Stella by Starlightなどでよくやるラスト4小節を繰り返す逆循環でのエンディング(Cm7 F7 Dm7 G7でのF7)なども苦手です。


コードの機能的な意味は解っているつもりです。
Beautiful Love のBb7は次の小節のA7へ向かっているのでしょうし、酒バラのEb7はサブドミナントマイナーだと考えています。Bye Bye Blackbird、 You’d Be So Nice To Come Home Toの7thは特に深い意味は持っていなそうですが…。


これらの7thコードの時、布川さんはどうやってフレージングしているのでしょうか?
僕はいつも、4度進行するドミナントケーデンスのフレーズを弾きつつ着地するコードのコードトーンに無理やり持っていく、という感じで弾いていて、妙に音程が飛んで調子っぱずれに聞こえます。

フレージングのコツ等あればぜひ教えてください。

よろしくお願いします。


A: 初めまして、質問どうもありがとうございます。

これこそが、何と言ってもパットマルティーノ大先生推奨のマイナーコンヴァージョン です!

僕は、マルティーノさんのマイナーコンヴァージョンという方法を知る以前に同様の考え方を取っていました。

高校大学時代、僕はウェスモンゴメリーのかなりのソロをコピーしました。すると例えばFブルースなどで、いきなりCm7のアルペジオのフレーズとか出て来ることがある。これがカッコイイんですね。

ウェスのフレージングっていうのは、その後のギタリストに多大な影響を与えたと思います。まずグラントグリーン。そしてその後にパットマルティーノとジョージベンソンがいるわけです。この人たちの主たるフレージングのコンセプトは同じと僕は考えています。

そのマイナーコンヴァージョンというのは、そんなに難しくありません。

ドミナント7thが9,13, #11のようなテンションを取る場合は、そのドミナント7thコードの4度下のマイナー7thのフレージングそすればいいわけです。あるいはマイナーメジャー7th。このマイナーコードのフレージングはIm、つまりトニックマイナーと考えるのではなく、サブドミナント、つまりllm7(あるいはllmM7)のフレージングと考えるものです。

前者の場合はコードスケール的に言えばドリアン(ドミナント7thコードから考えればミクソリディアン)、後者はメロディックマイナー(ドミナント7thコードから考えればリディアン7th)ということになりますね。コード的に言えば、前者はG7(11)、後者はG7(#11)です。

この変換 をサウンドと共に理解していることが大切です。

ちなみに、オルタードドミナント7thコードをマイナーコンヴァージョンで考える場合は、そのドミナント7thコードの半音上のマイナーにすればよいです。

実は、G7オルタードドミナントスケール=Abメロディックマイナースケール=Dbリディアン7thスケールという等式関係があるのです。この変換をサウンドとともに覚えておきましょう。コード的に言えば、G7(b13,b9,#9)、AbmM7(9)、Db7(9,#11)のサウンドがルートが違うだけって考える感じかな。

まあ、AbマイナーのフレージングからCM(またはCm)に解決させれば、だいたいオルタードドミナントモーションのフレージングになっちゃうんですけどね。


さて、YMさんの質問の例で考えてみましょう。

1. Beautiful Love のBb7は次の小節のA7へ向かっているのでしょうし

…これは理屈で考えれば、半音進行だからE7-A7というドミナントモーションの裏の進行と考えることができます。まあ、あんまりそんなこと考えて演奏しませんが(笑)。僕は完全にFm7とかFmM7のフレージングをします。あるいは大雑把なやり方としては普通のマイナーのll-V-Iのフレージングとかしてもまったく問題なくサウンドするでしょう。


2. 酒バラのEb7はサブドミナントマイナーだと考えています。

…これはまったくその通りです。Bbm7あるいはBbmM7ですね。


3. Bye Bye Blackbird、 You’d Be So Nice To Come Home Toの7thは特に深い意味は持っていなそうですが…。

…サテンドールなんかでもそうですが、ll-Vを繰り返すのは大した意味はないですね。大きくll-Vと考えてよいことが多いです。ドミナント7thのサウンドは強いサウンドですから、解決直前に弾けばOKなわけです。

You’d Be So Nice To Come Homeも同様。


4. Stella by Starlightなどでよくやるラスト4小節を繰り返す逆循環でのエンディング(Cm7 F7 Dm7 G7でのF7)なども苦手です。

…逆循環進行は、ジャズフレージングを学ぶ上で最も重要なものだと僕は考えています。このやり方は色々あるのですが(ちなみにステラはマイナー7th(b5)が基本なので若干違いますが…)、前半2小節はサブドミナント、後半2小節はトニックと考えるのがおおざっぱなやり方。それにドミナントモーションの繋ぎのフレージングを入れれば、もうモダンジャズ的なフレージングにはなっています。いかに、逆循環進行で延々ソロができるかが、ジャズプレイヤーとしての実力ですね。

ちなみに、僕のジャズギターレッスンでソロに関しては、この逆循環進行でのフレージングの考え方から始めます。大学の「フレージング入門」という授業も同様です。



P.S…以下のURLがレッスンに関する説明です。遠隔地の方のためには、通信レッスンもあります。

http://www012.upp.so-net.ne.jp/n-valis/Lesson.html

興味あったら是非お気軽にどうぞ!




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皆さん、こんにちは。久々の更新。最近のSNS的な流れとはまったく逆行していますが、のんびりこのページも続けて行く所存です。

さて、何と超懐かし、教則ビデオ「ジャズギターマスターシリーズ VOL..3」の内容についての質問が来ました。DVDじゃないですからね。ビデオ!

それではQ&A行きますね。


Q:こんにちは、布川さんのブログをたまたま発見し、メールをさせていただきました。学生時代からアルトサックスを吹いております50代後半の K.M と申します。
最近時間の余裕ができて20年前に購入した布川さんの傑作(!?)ビデオを勉強し直している中でちょっとわかりづらい点があるのでご説明いただけると幸いです。

Part1.枯葉
**Ex-8**
Am7(b5)をあえて普通の5thでもOKとの趣旨でしたがマイナーに向かうツーファイブでどんな時に普通のマイナーセブンを使うのでしょうか?いつもはずしてもいいのか、このように最後の8小節あたりで少し雰囲気を変える為?

Part2.Another you
**Ex-12**
Dm7(b5)をG7と考えて裏のDb7的なフレーズとのことですが、小生の理解ではダイアトニックコードの7度は通常は5度の代理=B♭となり、その裏だとE♭ということでなかなかG7に到達しません(笑)。あるいはここでのG7というのは6度マイナーに向かうツーファイブをあえてG71発で
考えるということでしょうか?

以上です。よろしくご教示ください。


P.S…サックス吹きなのに何故布川さんのギタービデオを買ったかと言いますと、マルタさんのデビュー当時ライブでヒット&ランで初めて布川さんを聞いて以来ファンになり、購入した次第です。
久しぶりに昨年目黒のブルースアレーで小林香織さんのライブで久しぶりに拝見しました。(洗足の師匠、総動員!)相変わらずお元気そうですばらしい演奏でした。これからもがんばってください。応援しております。

A: 初めまして、布川です。教則ビデオお買い上げどうもありがとうございました。

何とジャズギターマスターシリーズvol.3ですか!!

最も恥ずかしい過去です(苦笑)。

ドクトル飢巣なんかに出演頼むんじゃなかったよ…。

さて、マルタさんのバンドは20代の頃と30代の頃に約2年づつやってましたが、いまは3回めで10年以上になってしまいました。

よかったらまたいらしてくださいね。


それでは、質問にお答えいたしましょう。


まず「枯葉」

別にどんなときにってことはないです。ただあまりに多用するのは考えもの。転調感を出して聴き手を驚かせる効果が重要なわけです。だからたまに使うくらいな感じで考えておけばよいと思います。問題はそこに至る流れが重要なのです。

例えばその前のEbM7の小節でBbメジャースケールで上行ラインを弾いているとする。
DEbFG  ABb と上がって行って(A音だけ四分音符)、次に4拍めの裏はB音に行く。
要は、次の小節だけど8分食ったリズムになっているいわゆるアンティシペーション。
そうすると、B音(Am7の9thの音)に行ったときにかなり「オー!」って感じの
インパクトあるでしょ?

こういったやり方が効果的。そのときにコードをつけたりするとより劇的なわけです。

次は「アナザーユー」

これは、そんな難しく考えなくてもいいんじゃないですか(笑)?G7一発と言えないこともないけど、とにかくDm7(b5) - G7という進行を2小節G7にしてしまうということ、まあリハモと言えない
こともないかな。そうすると例えばコンディミみたいなフレーズは使いやすくなる。コンディミはメカニカルな長いフレーズが多いですから。

またG7の裏を考えてDb7、あるいはAbmM7, Abm7的にフレージングすれば、よりアウトな緊張感が出るわけです。そういった効果を出したいときには有効なアイディアだと思います。


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皆さん、こんにちは。このブログも半年以上更新しないまま秋になってしまいました。質問来ないからなあ(嘆)。是非今後ともよろしくお願いしますね!

Q: 何年か前にも質問させていただきました、産婦人科医のSといいます。

ジャズギターを弾けるようになりたいという気持ちは今も持ち続けておりますが、今だにギター初心者です。

ジャズギター登竜門のレッスン10について質問があります。

スタンダードをメジャースケールだけでかっこよくアドリブというのが初心者にとっては非常に素晴らしいと思いました。そのままフレーズとして使いたいと思いました。

質問は
1、あのアドリブをフレーズとして覚えた場合、どのような場面で使えるでしょうか?(ⅡⅤⅠの部分をそのまま他の曲のⅡⅤⅠで使うというのも違うのかなと思いました。)
   
2、同じような趣旨となりますが、フレーズはどのように分析できるでしょうか?

私の現在のフレーズに対する認識のパターンとしては今までの布川さんの教則シリーズから学んで、

1、コードに対する、コードトーン+テンションのフレーズ
2、ⅡーⅤーⅠなどのコードパターンに対応するフレーズ
3、トニック、サブドミナント、ドミナントに対応するフレーズ
4、ある解決音(トニックのあるコードトーンなど)にむかうフレーズ

などがあると認識しております。

布川さんのレッスン10のメジャースケールのアドリブは私の上の4つには当てはまらないような気がしました。

(コード進行を裏で感じながら、コードそのものではないという意味では4番目に近いとも思いましたが、、)

一般的にモーダル的なアドリブフレーズを他の曲でも使う場合どのように考えたらよいでしょうか?

よろしくお願いいたします。

A: Sさん、質問ありがとうございます。久々にアップデイトできました。「ジャズギターの登竜門」使って頂いて嬉しいです。これ、ジャズ初心者にはいい教則内容だと思うんだけど、もう手に入りませんねえ。著者としては残念…。

さて、結構答えるには難しい質問ですね。ガンバって書いてみましょう。


質問1…これはですね、答えになってないかもしれませんが、どんな場面でもよいのです。つまり、トーナリティースケールであるメジャースケールだけでフレージングするということは根本的にコード進行を表現するフレージングではない。だから、そのキーであればどこでも合うって言えば合うわけです(ちょっとそういうこと質問に書いてありますが)。

僕はレッスンや大学の授業でフレージングの考え方を教えるときに、まずスケール的なアプローチから入ります。この方が簡単だからです。

つまり、コード進行を表現するコード的なアプローチ(アルペジオを使ってサブドミナント、トニック、ドミナントモーションを意識したりするやり方)ではないのだから、基本的にはコード進行とは関係なく、キー(トーナリティー)だけが問題となる。もちろんコード進行は聴きながらってことですけどね。

これはスケール的なアプローチなのです。

それでは、その基本となるスケール(トーナリティースケール)にはどんなものがあるのでしょうか?

まず、大きく分けてトーナリティーは3つです。

(1)メジャーキー

(2)マイナーキー

(3)ブルースキー


です。(3)のブルースキーというのが、黒人由来の音楽の大きな特徴です。クラシック的なメジャー(長調)でもマイナー(短調)でもない。つまり長3度と短3度が混在してしまうキー。

では次にこれらのキーのときに、どういうスケールをフレージングを作る基本的なトーナリティースケールと考えられるかを整理してみます。

(1)基本的スケールは当然メジャースケール。あるいはリディアンでもよいかもしれない。

(2)3つのスケールが使い分けられるでしょう。
ナチュラルマイナー…もういわゆるどマイナー。
ドリアン…ちょっとファンキーな感じ。
メロディックマイナー…ちょっとエキゾチックな感じのマイナー。

(3)ブルースキー
ブルーノートペンタトニック、メジャーペンタトニック、この2つを織り交ぜたブルーススケール。ミクソリディアン、ドリアン。



こういったところです。また、ブルースに影響受けた音楽(ジャズももちろんそう)では、メジャーキーでもマイナーキーでもブルース的な発想のフレージングが入り込んで来ることは多々あります。

質問2…だから、あまり分析というようなものではなく、トーナリティースケールを決めてその音を使ってフレージングする、それだけの話なのです。ただもちろんコードの流れを聴きながら、「よいメロディーを弾く」という根本的に音楽的(センスが必要)な話なのですが…。


モーダルなアプローチというのも、もちろんスケール的なアプローチの1つです

ただ、ブルースのブルーノートペンタ一発をモード奏法とはあまりいいませんよね(笑)?

要はモードが出て来た歴史的なことを考えてみるとよいと思います。

モードジャズで何とも有名なのはマイルスデーヴィス。彼は、それまでのバップでのコード進行を強く意識してアルペジオを中心としたフレージングに飽き飽きしてたわけです。コード進行からフレージングを自由にしたかった。それは機能和声的なものからの逸脱です。

例えば、ドリアンモードでフレージングするのに、1度の音と短3度を中心にメロディーを作ったら非常にブルージーな感じになります。それは強いトニック感(トニックマイナーですが)を持ちます。ところが、スケール内の音を等価と考えて2度4度や4度6度で音をメロディーを作ったら、非常にトーナリティーを曖昧にできて、サウンドの幅が広がります。これをフローティングしたサウンドと僕たちは言うんですけどね。こういったサウンドが50年代後半から出て来たわけです。

それが一般的なモードジャズというものです。

クラシックで言えばロマン派からドビュッシーやらラベルへの近代へのサウンドの変化ってところでしょうか。


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