決算書の性質については、以前にお書きしました。
性質とは、決算書がいったん外へ出ると、良くも悪くも2~3年引っ張るという性質です。
これはとても重要です。
というのは、この格言からです。
銀行は晴れの日に傘を貸すが、雨の日には傘を取り上げる
半沢さんのドラマでも、こんな感じの言葉が出たような気がします。
そこでクエスチョンです。
この「晴れ」「雨」は、いつの天気なのでしょうか?
カチカチカチ・・・・・・
カチカチカチ・・・・・・
終了~♪
今現在、雨が降っているのか、晴れているのか、曇天なのか?
それも大事なんですが、
2,3年前、若しくは前期の決算書が晴れだったのか、雨だったのか?
こっちの方が、今現在の天気よりも何倍も重要だったりするわけです。
それなのにも関わらず、決算対策=節税対策と称して
少ない利益の決算書を作ったり
わざと赤字決算にしたり
繰越損失がありながら、節税保険に入ったり
役員報酬を増加させたりするわけです。
これでは、自分の意志で雨や曇天の天気を作り出しているようなものです。
だから、
どうぞ傘を取り上げてください。
と自ら意思表示しているということですね。仕方ないです。
後になって「節税対策なんだよ!」と言っても、雨降りの決算は二度と覆すことができないのが現実なんですね。
そうは言っても、ウチは貸してくれるよ。
という会社も確かにあります。
そのほとんどの会社が、信用保証協会付き融資です。
または、プロパーであっても非常に短期の融資だったりします。
仮に長期プロパーであれば、過去永い間に渡って「晴れ」をコツコツと積み上げている会社だけでしょう。
これはごく少数派です。
そこで、クエスチョンです。
決算書を作る目的は何でしょう?
カチカチカチ・・・・・・
カチカチカチ・・・・・・・・・
終了~♪
銀行提出のため?
税務申告のため?
自社で分析と事業戦略を練るため?
なるほど、全て正しいお答えです。
税務申告は憲法に定められた国民の義務だから、それが目的ですね。
自社で事業戦略を練るためというのも、会社の維持成長発展のために欠かせません。
では、なぜ銀行提出のためなのでしょう?
そもそも、銀行へ提出することが「決算書を作る目的」なんでしょうか?
それについては、次回にお話しします。
では、ごきげんよう~~♪ばいちゃ