後期展。
この美術館は大変に過ごしやすい。
今回の企画展示も大変に良かった。
遊女や芸者など大変に美しい浮世絵を楽しめた。
”前褄をとる”女性の絵が数点あって、それぞれに惹かれた。
この仕草、とても良いカタチだ。
(前期にもあったと思う。)
前期展での懐月堂の絵は大胆なポージングだった。
今回はゆったりと手紙を書く女性。
当時、文を書けるということは、かなりに学のある人。
そして、色を帯びている。
知的であり、また情緒的でもある雰囲気。
何故か切なくなった。
宮川春水という人の「洗濯する美人図」というのが面白い。
鐘馗様が鬼を糸で垂らして洗濯中の女性を誘っている?
まるで暁斎先生が描きそうな絵だ。
ユーモアも過去から継がれてきたんだね。
二階バルコニーからのプレステージタワーの眺めがいい。
夜も美しい。
このフロアには、月岡芳年の巨大絵があった。
こういう絵もあるのか。。。
(参考:他の展示会のもの)
そして地下には春画が。
前回同様、北斎の”アイナメ”の画のすぐ隣に、清朝神像があるのに圧倒される。
我が朝が誇るどエロときめきの芸術と、大陸の神秘が並ぶ。
御夫婦連れ、海外からの観覧客。
皆、賑やかに鑑賞していた。