サントリー美術館コレクション展 

名品ときたま迷品

 

 

新宿でのお練りの後、六本木に出た。

通り沿いのケバブ屋に入る。

と、親父、ウトウトしてやんの。

はにかみながら、ケバブ丼を拵えてくれた。

 

 

 

美味い。

最近、愈々、食い物に執着が無くなった。

こういうのが程よく感じる。

死なない程度にエサ食えればいい。

 

それでも、こういう痺れる一品に出会える喜びは忘れてはいない。

 

ナイフとフォーク  スプーンフォーク  ナイフとフォーク  スプーンフォーク  ナイフとフォーク

 

カロリーをゲットし、サントリー美術館へ。

今回の展示会は、タイトルがイイ。

 

 

迷品とは何か?

ワクワクする。

本展、撮影OKの作品にはマーク表示がある。

 

で、早速出会えた。

 

蹴鞠だ。

一発目が蹴鞠。

 

しかも、枠?にスッポリ収まっている。

何だこれ。

初めての光景。

 

これは期待が高まる。

 

 

 

もう一つの魅力は学芸員の一言。

所謂解説とは別にコメントが添えられている。

これが楽しい。

 

 

現代蹴鞠界のスターだって。

“現代蹴鞠界“だなんて、そんな世界は聞いたことがないぞ!

 

 

これは期待できますな。

 

 

写真撮影不可の展示品にバックギャモンのボードというのがあった。

桃山時代の欧州向けの輸出工芸品だ。

表に清水寺と住吉社が描かれている。

華麗な一品だ。

が、学芸員の指摘は鋭い。

 

日本の名所が刻まれたところで、受け取った外国人は、これが何処か分からずに遊んだのでしょう。

 

文章は異なるが、大体の意はこんな感じだった。

痺れる文章だ。

 

 

他いくつか。

 

これは構図もへったくれもない絵巻物。

その生々しさ故にインパクトを持ったそう。

天衣無縫、、、というより素人絵の力強さが評価された。

 

 

 

これは、世界の王達が描かれた屏風絵。

ペルシャ、エチオピア、フランスの王。

チョイス基準がイマイチわからない。

 

 

 

 

 

DNAイメージみたいなヒョロが入ったグラス。

美しいには違いない。

目黒の寄生虫博物館の標本を思い出した。

 

 

 

ガラスといえば、昨日観たガレ先生の作品もいくつかあった。

正しく近代ガラス界のスターだ。

 

 

町火消、よ組の革半纏。

リーダーのみ着用が許された名誉ある一品。

この組、神田の担当でよく喧嘩しました  だって。

 

 

 

こちらは明らかなる名品。

薩摩切子。

この美術館は結構な数のコレクションを所持しているそう。

 

 

 

薩州も照国様の頃は輝いていたんだね。

 

薩英戦争から御一新を経て、大西郷と共に没落した。