花形役者を集めての20分に満たない舞踊。

だが、見応えがある。

 

 

坂東新悟が弁天様。

中村隼人は毘沙門。

既定路線の配役。

 

 

じゃあ尾上右近は?

彼はオッサン。

つぶらな瞳、人の良さそうな。

群馬あたりにいそうな。

クラスメイトのパパって感じ。

しかし、彼は大黒様だった。

 

 

一番にドハマリしたのは萬太郎のじーちゃん。

 

何だか分からない可笑しみがあった。

本人も楽しんでいるんじゃなかろうか。

釘付けになった。

 

 

同じ老人でも虎之介は可愛い顔している。

老人には見えない。

が、それでいいと思う。

 

 

歌昇の髭面は誰かに似ている。

思い出せない。

昭和の喜劇人かしら。

 

大ちゃんは何をやっても上手い。

 

 

彼らを見ていると、大昔のCMを思い出した。

“お正月を写そう“というキャッチコピー。

フジカラーのやつ。

 

若い人たちの舞台を見て、そんな古いことを思い出すなんて。

何だか小っ恥ずかしい気分になった。