出光美術館の後、何か部屋に戻りたくなくて。
六本木のキレイなところに行きたくなって。
サントリー美術館へ。
織田有楽斎。
あまり聞かれない名前かもしれない。
戦国大名というより風流人。
織田、、そう、信長の弟だ。
「葵徳川三代」では、徳川方で飄々と活躍していた。
やっぱり戦ではなく、豊臣方との交渉役として。
「真田丸」では井上順だったの?
それはともかく、どんな展示内容だろうか。
って茶人なのだから茶道具がメインかしら。
意外に手紙が多かった。
しかも現代語訳付きで。
家康の手紙も展示されていた。
内容はいずれも割りと普通なの。
つまり、挨拶とかそんな感じ。
でもそれがまた楽しい。
彼らの日常は、我々のそれと少しも変わらない。
茶道具コーナーあたりから雰囲気が変わる。
いや、自分の意識が変わった。
これ、、、楽しめるだろうか。。。
耳かきみたいなもの。
匙?
こういうのも茶の道に携わる方々には感動モノに違いない。
でも、、、私にはわからない。
来るところ間違えたかしら。。。
不安というか、頭が重くなる。
が、よくよく考えれば。
それは。
自分に無いものを、初めてのものを体験しているのだ。
当然か。
それに茶碗ならば、今までに沢山観てきたので、安心する。
なんだ、自分で変に考え込んでしまったのか。
途中から寺にまつわる品々が増えだした。
そんな中、有楽斎の孫の三五郎という人物が出るようになった。
有楽斎は後継者として待望していたようだが、彼を大名にする前に死んでしまう。
結局、三五郎は大名になれず。
でも茶人として見事に後継した。
が、独身のまま亡くなった。
何となくこの男に惹かれ、故に寂しく思った。
この日は、ミュージアムのハシゴだった。
ただ、自分の成長につながったように思う。
生涯でこんなに不安定なったことは無い。
いや、もしかして、世間の方はこれくらい色々考えるたり、迷ったりするのかしら。
自分が「毎日が夏休み」をやり過ぎていただけだろうか。
時を超え、昔の風流人たちに学んだ。
いや、現在にも励ましてくれる人たちがいる。
歌舞伎だってそうだ。
沢山の方々に感謝しながら、遅まきながらに学びを進めなきゃ。