もうこの「まねき」も降りてしまっていると想うと少し切ない。

今は松竹新喜劇の看板が掲げられている。

 

 

 

口上では、幕開きに大向うがかかる。

南座の大向うは威勢があって好きだ。

ちょっとがなり声なのがイイ。

 

 

片岡仁左衛門

先代とは、本名をちゃん付けで呼び合う仲。

そして見習うべきことが沢山あった。

当代は研究熱心。

先代の良いところを受け継いでほしいとのこと。

 

 

 

市川新之助くんは、とかく藝感が確かだと。

壁にあたっても必ず乗り越えてくれるだろう。

 

パパは壁を突き破って進んでいるから、カンカンもきっと大丈夫。

壁に扉を拵えて、未来を開いていってほしい。

 

 

 

中村梅玉

高砂屋は先代と同い年。

我が子のように当代を見守る。

そして勸玄くんの「外郎売」が益々上達していく様に感動する。

まるで孫を観るよう心持ちなのだろう。

 

 

 

市川團十郎白猿

「義経千本桜」、「壽三升景清」、京屋、成駒屋の襲名など南座とは縁が深いそうな。

歴代に恥じぬような立派な團十郎になるって。

 

 

 

仁左サマから研究熱心と評された團十郎。

来月の新橋演舞場の公演は「平家女護島」。

 

「俊寛」に加えて、復活ものがあったり、新作(改作)?的な芝居になっているようだ。

みどころを読んで益々楽しみになってきた。

少しシビアな物語なのかもしれない。

 

 

 

市川新之助

麗らかな声。

十二世團十郎が最後に務めた劇場で「外郎売」を演じられることを嬉しく思うと。

 

益々立派になっていく。

何度観てもグッとくる。

 

 

 

この後、一堂が礼をする。

圧巻。

中央の市川染五郎くんが凛々しい。

 

 

 

そして最後に成田屋の睨み。

これで来年も無病息災は間違いないぞ!