京の年中行事

當る辰歳

吉例顔見世興行

東西合同大歌舞伎

市川海老蔵改め          

十三代目市川團十郎白猿襲名披露

八代目市川新之助初舞台

 
 
いよいよ千穐楽。

東京から思いを馳せる。

 

 

京都。

今は師走らしい冷たさに包まれているそうだ。

初日でも充分に寒さを感じたのに。

あれは序の口だったのか。

 

 

 

人は一期一会。

芸もまた一期一会。

 

少し振り返る。

 

年の終わりに、仁左サマの由良之助が観られてよかった。
 

この一年、壱太郎さんには心を乱されっぱなしだった。

その始まりが3月、この南座だった。

 

芝翫丈には感激を頂戴した。

俳優祭では、ツーショットを取っていただいて。

22日の中村屋の番組(フジテレビ)では貰い泣きした。

 

隼人くんに救われた。
あの5月の騒動。
その時の功が続いている。
来年はヤマトタケルだ!
 
修行中の染五郎くん。
助六の「口上」は立派だった。
来年の人間豹が観られないのが悔しい。
が、松竹の心優しい方々が歌舞伎座でも企画してくださるだろう。

 

 

そして我らが團十郎。

45歳から一つ年を跨いでの公演だった。

次の「助六」は、いつ観られるのだろうか。

 

このひと月、彼はとてもリラックスしていた。

朝から夜まで子どもたちと一緒の時間を過ごした。

さぞ嬉しいことだったろう。

 

カンカンと麗禾ちゃんは、日に日に成長している。

顔、身体も精神も、芸も。

まさに変わりゆく”今”がある。

 

今年の外郎売はもう二度と観られない。

今年の男伊達(禿)もそうだ。

次に観る芸はその年齢のものだ。

麗禾ちゃんは中学生になるのか。

 

 

23日は児太郎さんの誕生日だったと。

 

未来の歌右衛門と、未来の團十郎が仲睦まじく過ごしている。

この記事もまた、”今”という瞬間を切り取った貴重な記録だ。

 

 

 

私は昨日、朝に切ないことがあって、夕方に癒やしを得た。

そこで関西の方とお話することがあった。

南座のことは話せなかったが、その前日に観た「なんば花月」の話ができた。

つい最近のことでも、思い返すと懐かしく、また嬉しい。

 

 

ブログや人との会話から幸せの反復ができた。

本当にありがたい。

 

 

来年の新橋演舞場、成田屋ファミリー歌舞伎が待ち遠しい。

彼らに会いたい。