今月は体調不良もあって、大変でもあったが、退屈せずに済んだ。
とにかく体に負担をかけず、精神も休養させるには話芸を聞くのが一番。
気持ちを落ち着かせるには彦六が良い。
行き詰まった時に、活気を取り戻すには志ん生が良い。
少しずつ気持ちを浮揚させるには、小朝師匠が良い。
お茶の間話芸の最高峰だと思う。
が、昔の師匠は些かスリルも帯びていて、瞬間的に大笑をもたらしてくれる。
そういえば、五街道雲助師について書かれた新潮の記事。
小朝師匠もノミネートされていたと書いてある。
いずれは国宝になるのかしら?
もうひとつ。
ハマったのが、志ん朝師の「鬼平犯科帳」の朗読。
ご自身も木村忠吾として、松本幸四郎(八世。初代白鸚)の鬼平に出演されている。
朗読で聞く鬼平はまさにこの高麗屋そのもの。
こないだまでBSフジで放送されていたので、その映像ともリンクする。
というか、執筆にあたっては彼がモデルになったというのだから、そりゃそうか。
最後は、先日、BSよしもとで放送された「花王名人劇場」。
橘家圓蔵の襲名披露を番組化したもの。
談志、志ん朝、圓楽、仁鶴、枝雀という凄まじいメンバーの口上。
圓蔵師の「鼠穴」も全然人情噺ではなく、突破力のある滑稽仕立て。
凄い番組。