三代猿之助四十八撰の内

御贔屓繫馬

 

夜の部も中村隼人奮闘歌舞伎公演だ。

 

 

昼の部は大変分かりやすいストーリーだったが、こちらは少々面倒だ。

登場人物がワチャワチャ出て、それぞれに実は…というのが多い。

そういう手間の割にはそんなに面白くない。

 

 

というか、今回のこの芝居。

花形・若手を目一杯楽しませる意図があったのかも。

筋が面倒でも役者の見た感じを楽しめればよい。

大部屋さんたちも若手が多く、大奮闘だった。
 

あと、寿猿さん。

短いセリフながら、歴史を旅するような壮大さがあった。

大受けだった。

 

 

私だけだろうけど、タイトルがイマイチに思う。

天馬とか白馬とかならイメージが掴みやすいが。。。ご贔屓、、馬。。。

昔の名前で出ていますってことだから気にしたってしょうがないか。

 

 

とにかく隼人、米吉、猿弥、歌之助、福之助、團子。

この五名をひたすら楽しむ芝居だった。

いや、だからこそ楽しめたのかな。

 

猿之助が出ていたら、彼の割にはつまらない、、、って感じたと思う。

そういう点で中村隼人の代演、若手の奮闘という要素がとても良く働いた。

 

おや、御贔屓繋、、って隼人くんのことか。

否、彼だけではない。

共演者もスタッフさんも。

無事に今日まで繋いでくれた。

 

28日は本来の花形公演だ。

どうぞ最後まで無事に繋いでくだされ。