〜 帰りの車内でも、変わらない人 〜

 

事故を起こしたのが土曜日だったこともあり、代車が来るまで数日かかるとのこと。
そのため、デシャを義実家まで送り届けるついでに、昨夜ワイン会で出したカクテルシュリンプのソース(スイートチリソース、レモン汁、ケチャップ、タバスコを合わせたもの)が気に入り、スイートチリソースを買いたいとの事と、数日間車の無い義実家の週末の買い出しにも付き合うことになりました。

 

正直、この時のやり取りはあまり鮮明には覚えていません。
ただ私は、その一部始終をボイスレコーダーに残していて、後から聞き返すことができました。
そこに残っていたのは、事故そのものではなく、これからかかる“お金”の話でした。

 

デ「修理代って、いくらぐらいかかりそう?」

 

デシャがそう聞くと、旦那は、

 

旦「ちゃんと見積もり取らないと分からないけど、最低でも30万円くらいはかかるんじゃない?」

 

と答えました。

 

デ「そんなにかかるの?困ったやぁ〜。30万もかかるなら、中古の軽買えるんじゃない?」

 

旦「買えないよ」

 

そんなやり取りが続きます。

 

私「中古でも軽自動車、高いって聞きますもんね〜」

 

と私が言うと、旦那は、

 

旦「とにかく、家に着いたら親父と話すから」

 

と、場を収めようとしていました。
するとデシャは、

 




 

デ「そんなこと言われたって、やりくりしてるのは自分だもんで!おじいさに言ったって、家のお金のことなんて何も分かってないだもんで!」

 

と、強い口調で返してきました。
事故の原因や、危険だった状況の話よりも、これからかかるお金の心配。
そして、“自分が大変だ”という話。

“家計をやりくりしているなら感情的になって運転して事故を起こすようなことはしちゃいけなかったんじゃないのかな”そんな言葉が、私の頭の中に浮かびました。

 

お店に到着し、店内でスイートチリソースを見つけた後の買い物中も、いつものように「こっちの方が安い」「こっちの方が得だ」といった話が続いていました。
前にも似たようなことがあったので、今回もおそらく同様の結末を迎えると思いますが、意気揚々とスイートチリソースを買っても、後日、何で使うかわからなくなり、賞味期限を過ぎて破棄。もしくは、台所の床下収納にしまったまま忘れ、時間が経って出てきて使わないから持って行ってと私に渡すのが関の山だと思います。
ある程度の買い物を済ませて、そのまま義実家へ。

 

【第7話】へつづく。。。