金メダリスト柔道家の言語センス。 | Numeblog

金メダリスト柔道家の言語センス。

http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/pride/headlines/20041203-00000030-spnavi-spo.html

 まずは吉田選手、ご結婚おめでとうございます。

 一年半のお付き合いを経ての結婚となりますと、割と早めの展開とも思いますが、そこはそれ二人とも大人ということで、まぁ色々。柔道で喩えるならば技有とっておきながら、駄目押しで一本とって入籍ってところでしょうか。完膚無きまでに口説いたのかなと(意味不明)。

 一年半前というと2003年6月になります。この頃の吉田選手といえば2002年8月28日の国立競技場「Dynamite!」でのホイス・グレイシー戦でのプロデビューからおよそ一年という時期。ドン・フライ戦や、佐竹戦をクリアし、8月にはPRIDE GP 2003の開幕戦で田村潔選手に勝利をおさめました。

 まさにプロ格闘家として金星を上げ続けた絶頂期。その後のシウバ戦にはやぶれ、年末にはホイスにボコボコにされ、半年ぶりの試合では総合初挑戦のマーク・ハントに、割とギリギリの勝利。ようやく浮上のきっかけを掴んだところです。

 つまり奥さんは吉田選手のプロデビュー戦後の最初の絶頂期に出会い、その後の凹みっぷりから浮上のきっかけを掴み、本年末のルーロン・ガードナーとの金メダリスト対決という大一番にいたるまでの軌跡を間近で見て、そして支えてきたということになります。

 そりゃあ結婚も決意するわ、大事にしてあげて欲しいし、今後も内助の功の見えない二人三脚で、ぜひぜひ頑張って欲しい!と思うわけですが、吉田選手のFAXコメントが微妙でした。

「彼女は一般人のため氏名、年齢など公開することは遠慮させて頂きます」

 一般人て。確かに、全日本選手権や世界選手権や嘉納治五郎杯で優勝したり、五輪で金メダルとったりしたり、プロ格闘家だったり、タレント活動したりしている自分とは違うし、ましてや女子柔道家や女子格闘家やタレントやらモデルやらではない、ということなんでしょうけれども、一般人て。金メダリストの言語センスはちょっと計り知れないモノがあります。

 既に結納をすませている相手とはいえ、氏名を公開したくないとはいえ、報道発表で紹介するときは「一般の方」とか「普通の会社員」とかそういう言い方をするもんじゃないのかなと、僕なんかは首をひねってしまうわけです。

 第一冒頭からして「かねてより交際しておりました女性と」と紹介するのが普通だと思いますが、「かねてより交際しておりました彼女と」と、なんというかここでもマイペースぶりを発揮。

 報道側もこの金メダリスト語録に感化されたのか、アツアツムード(死語)にあてられたのか、普通なら「お相手は一般の方」とするところを、見出しで「相手は一般人」と敬語レスな文体で書いてしまうほど。対戦相手かなんかの発表ですか。
 
 なんですかね、流行語大賞をとった水泳の北島氏の「チョー気持ちイイ!」とかもそうですが、金メダリストってのはマイペースな言語センスの持ち主が多いんでしょうか。あの瞬間を見ていて「チョー気持ちイイ“です”!だろうが若僧がッッ!!」と思ったのは、きっと僕だけじゃないはず。

 なにはともあれ吉田選手、本当におめでとうございました。どうぞお幸せに。