地味に終わった世界最強タッグリーグ | Numeblog

地味に終わった世界最強タッグリーグ

http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/other/headlines/wrestling/20041202-00000009-spnavi_ot-spo.html

 全日本プロレスの世界最強タッグリーグといえば、ガキの頃は最高に盛り上がったモノだ。いや大学くらいまで盛り上がっていたと思う。とにかく面白かったのだ。

 バリバリの四天王プロレス信者で、三冠戦に代表されるタイトルマッチを日本武道館で喉から出血しながら観戦していた僕は「プロレスの醍醐味はやっぱシングルマッチだよ!」と云って憚らなかったのだが、最強タッグリーグだけは別だった。

 現役バリバリの頃のファンクス、ブロディ・ハンセン組、天龍・鶴田組、ウイリアムス・ゴディ組。四天王世代に移って三沢・川田組、三沢・小橋組、小橋・秋山組、大森・高山組なんてのも勿論面白かったのだが、隠しキャラのようにハンセン・馬場組なんてのもあって、実に味わい深いものだったのだ。

 全日本プロレスの冬の風物詩であり、最終戦の日本武道館では客出しに山下達郎の「クリスマスイブ」が流れる。興奮さめやらぬまま息を白く弾ませて、九段下を小走りに家路を急ぐ…そんな大会だった。


 で、武藤体制の全日本プロレスになっても、このシリーズを続けていることは賞賛に値するが、ハッキリ言って全然重要視されていないシリーズになってしまっているようだ。

 倒産寸前というか倒産だろ?!というところから、諏訪間などの大型の新人をちゃんと育て上げてリングに送り出し、常連ガイジンレスラーを認知させ、地上波放送を新たにつけて、興行成績もまずまずというところまで復活させた武藤の手腕はさすがと云わざるを得ない。

 だが、日本武道館での興行を撤退したとはいえ、優勝決定戦が青森・八戸市体育館 観衆2700人というのは、あんまりにもという感じだ。それだけ注目されていないシリーズになったのかとも思うのだが、世界最強タッグの決定戦をわずか2700人にしか見せられないというのはやっぱり悲しすぎる。

 また、地方興行でのこの客入りは大した成果なので、地方興行でこうしたビッグマッチを開催し、動員に結びつけたと見るべきなのかもしれない。だとしたらこれも新生全日本の努力の一つとして飲み下すことも出来なくはない。プロレスファンはこうやって自分を慰める方法を知っているのだ。


 まぁそんな話とは全く関係なく、太陽ケア・ジャマール組が優勝とのことで、なおさらこのシリーズは地味になったと見ていいだろう。リンク先記事の写真も写メール級に小さい上に、『誇らしげにポーズを取る』と書かれていても、背景の体育館2F席のガラガラっぷりが気になって仕方ない。


 ぶっちゃけた話、ジャマールにしてもケアにしても、まだまだ顔じゃないのだ。ジャマールは会場で見ればその大きさとその割の躍動感に驚き、インパクトがあったりもするが、ケアはもう全くのオーラレスっぷりだ。

 膝の負傷で戦線を離脱し、ハワイで療養生活から復帰した後も「ウエイトアップに成功した」とか「遠縁であるWWEのザ・ロックと合同トレーニングも」書かれていたものの、試合を見に行けば、ただひたすらにブヨブヨになっていたという衝撃のボディをさらけ出し、その後も試合で揺れた分くらいしか脂肪が減っていないというステキっぷりだったことも付記しておきたい。

 筋肉が着きにくい体質という人もいるが、コイツの場合はただの練習不足というのがありありとうかがえるわけで、正直ファンも少ない。なのになんでコイツラにとらせるかねえ?どうにもこうにも面白くもなんともない結果に終わったような気がしてならない。


 懐古主義と揶揄されようとも、日本武道館の電光掲示板にともった「満員御礼」の文字と、独り身の男としては聞きたくもなかったが、それでも客出しの「クリスマスイブ」のメロディが僕には忘れられない。

 あれから全日本プロレスは分裂し、NOAHと新生全日本プロレスになり、双方の団体は不況のプロレス界にあって非常に健闘している。しかし、あの頃の全日本プロレス世界最強タッグリーグの熱は、今はもうどこにもなくなってしまった。僕にはそれが残念でならない。