2・3号機でも「メルトダウン」か | 福島第1原発 情報発信

2・3号機でも「メルトダウン」か


 「最悪、炉心が溶融(メルトダウン)している可能性を見ておかなければならない」
 「私個人が持っている懸念事項ですけれど、燃料が圧力容器にとどまっているのか、格納容器までいっているのか、程度の問題はありますが、多少は(格納容器に)落ちていると想定される」(細野豪志首相補佐官)

 細野氏によりますと2、3号機は津波直後の6時間程度、冷却機能が働かなかったといいます。すでに1号機では冷却機能が働かなかったために、津波に襲われた直後からメルトダウンが起きたことが分かっています。

 「ふざけてるよ。また出てくるんじゃないの? これからも」(避難所で生活する住民)

 可能性が高まる2、3号機のメルトダウン。なかでもより深刻なのは3号機です。3号機では今月に入り、原子炉内の温度がたびたび上昇していました。現在ではかなり落ち着いてきましたが、不安定な状況が続いています。しかも、はっきりした原因は分かっていません。ただ、考えられるのは・・・。

 「原子炉に冷却水が届いていないのではないか」(政府関係者)

 3号機では、注水している配管の途中から水が流出しているなどして、炉心に思うように届いていない可能性があるというのです。核燃料が冷却されないとなると、「水素爆発」や最悪の場合、核分裂の続く「再臨界」に繋がりかねません。そこで・・・。

 「3号機の注水量を増やしまして、(圧力容器の温度は)140度前後で安定して推移するようになったので、もうしばらくこのまま様子をみる形になります」(東京電力の会見、午前9時すぎ)

 東京電力では冷却水の注入量を増やし、「再臨界」を防ぐためホウ酸の注入も始めました。また、水素爆発が再び起こらないよう格納容器へ窒素の封入も始める予定です。ただ、窒素封入を開始するにあたってはある課題があります。

 「1号機の次は3号機に手をつけたい。窒素を注入したいのだが、そのためには高い放射線量を出しているがれきの撤去が必要だ」(政府関係者)

 さらに解決すべき問題は残ります。「高濃度汚染水」の存在です。16日、細野総理補佐官が示した3号機内で溶けた燃料の一部が、圧力容器の外側へ落ちているという可能性。もしそうだとすると、格納容器の水はさらに汚染されます。

 この高濃度汚染水は、格納容器からタービン建屋地下やトレンチへと漏れ出しているとみられます。タービン建屋地下の水位は、ここ2週間で20センチも上昇。先週には一部が海へと流出しました。

 「明日から(汚染水の)移送を 開始することにしています」(東京電力の会見、午前11時すぎ)

 冷却のたびに膨れ上がる汚染水。東京電力では17日、3号機に溜まった汚染水のうち4000トンを、2号機と同様に集中廃棄物処理施設へと移送する計画です。

 現在、福島第一原発の汚染水の総量はおよそ10万トン。その一部が、地下に漏れ出している可能性も指摘されています。こうした中、菅総理は原発事故の収束について、日程を変えずにできるという見通しを示しました。

 「半年から9か月後に冷温停止になるという状況に対して、何とかして時間的な展望は変えないで進めることができるのでは」(菅首相)

 政府は17日、事故収束に向けた新たな工程表を発表します。(16日23:45)

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