第一話 『ハジメの一歩』
仕事の都合で東京に引っ越すことになった。
ということなら反対しないんだけれど。
あの父は何を思ったか、突然『マンバから族長と呼ばれてみたい』とかわけの分からないことを言い出した。
ふざけるにもほどがある。
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私立たんぽぽ学園
1880年(明治13年)に創立された、124年の歴史と伝統を持ち、東大・京大といった難関大学に多数の合格者を輩出している名門校である。
近年、個性尊重だのゆとり教育だの生徒の人権だのにうんざりして独自の授業カリキュラムを採用し、幼稚園から大学までの一貫教育体制を整えた学園である。
五月半ば、父親の意味不明な理由によりたんぽぽ学園への転校を余儀なくされた
彼女―、木下ゆきは緊張の真っ只中だった。
「分からないことがあったら何でも聞きに来なさい。先生はいつでも待ってるからね」
高等部職員室と書かれたプレートの前で、教頭先生はおだやかにそう言って微笑んだ。
「は、はい」
歳の頃は40代前半と見られる。髪はオールバックで、豊かな口髭を生やし、茶色いスーツがとてもよく似合っている。父親にしたい人ナンバーワンの称号を得ても不思議ではないと思われた。
「あとは市原先生。よろしくお願いしますよ」
「はい」
市原先生がゆきの方へ向きを変えて優しく言った。
「では、木下さん。行きましょうか」
「は、はい」
ゆきは教頭先生に一礼して、市原先生のちょっと後ろを歩いた。
「緊張されてる?」
「え、ええ」
そりゃそうだ。ここに来る前はどこにでもある普通の中学、高校に通っていたわけで。おまけに、こんな清楚で上品な大人の女性と二人きりで歩いてるんだから。
背中あたりまで伸ばしたストレートヘアはピアノのようにつやのある黒で、『世界が嫉妬する髪』という称号は、まさに市原先生のためにあるのではと思われた。内面から美しい人、アジアンビューティー。
「では、少しお手洗いへ行きましょう。きっと気分がほぐれるわ」
「あ、大丈夫です。さっき行ってきたので」
「そう。けれど、もう一度だけ行っておきましょう。ね、木下さん。ほらほら」
「え、は、はあ」
市原先生に押し切られ、ゆきはその後をついていくしかなかった。
ということなら反対しないんだけれど。
あの父は何を思ったか、突然『マンバから族長と呼ばれてみたい』とかわけの分からないことを言い出した。
ふざけるにもほどがある。
私立たんぽぽ学園
1880年(明治13年)に創立された、124年の歴史と伝統を持ち、東大・京大といった難関大学に多数の合格者を輩出している名門校である。
近年、個性尊重だのゆとり教育だの生徒の人権だのにうんざりして独自の授業カリキュラムを採用し、幼稚園から大学までの一貫教育体制を整えた学園である。
五月半ば、父親の意味不明な理由によりたんぽぽ学園への転校を余儀なくされた
彼女―、木下ゆきは緊張の真っ只中だった。
「分からないことがあったら何でも聞きに来なさい。先生はいつでも待ってるからね」
高等部職員室と書かれたプレートの前で、教頭先生はおだやかにそう言って微笑んだ。
「は、はい」
歳の頃は40代前半と見られる。髪はオールバックで、豊かな口髭を生やし、茶色いスーツがとてもよく似合っている。父親にしたい人ナンバーワンの称号を得ても不思議ではないと思われた。
「あとは市原先生。よろしくお願いしますよ」
「はい」
市原先生がゆきの方へ向きを変えて優しく言った。
「では、木下さん。行きましょうか」
「は、はい」
ゆきは教頭先生に一礼して、市原先生のちょっと後ろを歩いた。
「緊張されてる?」
「え、ええ」
そりゃそうだ。ここに来る前はどこにでもある普通の中学、高校に通っていたわけで。おまけに、こんな清楚で上品な大人の女性と二人きりで歩いてるんだから。
背中あたりまで伸ばしたストレートヘアはピアノのようにつやのある黒で、『世界が嫉妬する髪』という称号は、まさに市原先生のためにあるのではと思われた。内面から美しい人、アジアンビューティー。
「では、少しお手洗いへ行きましょう。きっと気分がほぐれるわ」
「あ、大丈夫です。さっき行ってきたので」
「そう。けれど、もう一度だけ行っておきましょう。ね、木下さん。ほらほら」
「え、は、はあ」
市原先生に押し切られ、ゆきはその後をついていくしかなかった。
まえがき
――『小説書くの初めてだから…』を言い訳にしないように。
ゆきです。
妄想は年がら年中してるんですけれど。
きちんと形にしたことは一度もないので、イメージ通りのモノができるかなぁとちょっと心配。
さて。
学校といえば?
お勉強だったり。
クラブ活動だったり。
学園七不思議!だったり。
友達とのアホバカ騒ぎだったり。
いろいろあるけれど、学校を卒業して今思うは、こんな授業があれば良かったのになぁ、あんなことしてればよかったなぁといった後悔ばかりです。
というわけで、「フラワー」はそんな私の代弁者――木下ゆきの視点から描く、一風変わった学園モノでございます。
他にはない設定で楽しいものを書けたんじゃないかなと思い、ブログ小説に踏み切ったわけですが、結構なボリュームになるので、一巻分書き終わるのは半年後(8月頃)を予定してます。
まったり進行ですがもし、『面白い!』って言ってくれるファンみたいな方が出来たら、くわっぱ進行になるかもしれません。
では、お茶でも飲みながらごゆるりとご覧くださいまし。
ゆきです。
妄想は年がら年中してるんですけれど。
きちんと形にしたことは一度もないので、イメージ通りのモノができるかなぁとちょっと心配。
さて。
学校といえば?
お勉強だったり。
クラブ活動だったり。
学園七不思議!だったり。
友達とのアホバカ騒ぎだったり。
いろいろあるけれど、学校を卒業して今思うは、こんな授業があれば良かったのになぁ、あんなことしてればよかったなぁといった後悔ばかりです。
というわけで、「フラワー」はそんな私の代弁者――木下ゆきの視点から描く、一風変わった学園モノでございます。
他にはない設定で楽しいものを書けたんじゃないかなと思い、ブログ小説に踏み切ったわけですが、結構なボリュームになるので、一巻分書き終わるのは半年後(8月頃)を予定してます。
まったり進行ですがもし、『面白い!』って言ってくれるファンみたいな方が出来たら、くわっぱ進行になるかもしれません。
では、お茶でも飲みながらごゆるりとご覧くださいまし。
