ジャンプ、マガジンに抜かれる

もう5年以上前の話だ。
朝日新聞の夕刊1面に少年漫画雑誌の記事が来たことがあった。
後にも先にもこれっきりだ。

90年代初頭、週刊少年ジャンプは発行部数600万部を超える超マンモス雑誌だった。
当時の連載作品は「ドラゴンボール」「スラムダンク」「幽遊白書」「ろくでなしブルース」「ジョジョの奇妙な冒険」「こち亀」など。
蒼々たるラインナップ。
それが急激に部数を減らし始めた。
「幽遊白書」の突然の連載終了。「スラムダンク」「ドラゴンボール」の相次ぐ終了。
そして、なかなか芽生えてこない新人作家の連載作品。
そうこうしているうちに発行部数は500万部を割り込み、当時第2位の週刊少年マガジンとの差が250万部ほどあったものが、100万部を切ってしまった。
ここがチャンスと知ったマガジンは新人連載を強化。
「金田一少年の事件簿」で話題をかっさり、ついにジャンプを追い越した。

週刊少年誌では現存する雑誌では、マガジンとサンデーがほぼ同時期の創刊となり、最古参である。
今年で創刊何周年だったか、失念。(あとでしらべます)
その後、少年チャンピオンが創刊され、少年ジャンプが後発となる。
週刊少年誌への試みはその後も何回か参入の兆しがあった。
しかし、バブル経済崩壊とともに出版業界は右肩下がりへ。
週刊少年誌へ一番近い存在だった少年ガンガンは、月2回刊行の体制から初期の月刊へと変更を余儀なくされた。
しかしながら、それが功を奏したのか現在では屈指の月刊少年誌へと発展している。



以下、次回へ続く。