朝は、コミックの新刊棚出しに精を出してました。
作業自体は開店前に終わったので、それほど大量に入荷した感じがしませんでした。
とはいえ、CLAMPの2作品は人気作ということもあり50冊オーバーの入荷、
SAMURAI DEEPER KYO(29)や魔法先生ネギま!(8)、エア・ギア(8)も
50冊ずつの入荷。
新刊専用にしている台は、もちろん山積みです。
閉店時間に近くなった今、だいぶ山は低くなってきました。
明日はサンデーコミックス、明後日はヤングジャンプコミックス・花とゆめコミックス
の発売日と忙しい朝が続きます。
ジャンプコミックスの発売日の朝よりはメッチャ楽ですが。


さて、コミックスの新刊発売がいつですかという質問を多く聞きます。
発売日が分かれば予定が立てやすくなりますから、聞いてくるのは当然です。
しかし、「エア・ギアの9巻はいつ発売になりますか?」と今日聞かれても
答えられません。
お客さん、極端です、質問が!!
答えられません。
早く続きが読みたいのは分かりますが。
答えられません。
いつ発売するかなんて、まだ誰も分からないんですから。

コミックの発売日が書店で把握できるようになるのは、ごく一部を除いて
新刊コミック発売一覧表が届いた日になります。
書店のカベや情報版に黄色(トーハン)や白色(日販)のおおきな紙が貼られている
ことがありますが、アレが届かないと発売日は分かりません。
一覧表が届く前に分かるコミックとは、事前に発注しておく限定盤コミックくらいです。

また、長くコミックの担当をしていると大体の発売パターンが見えてみます。
コミック1冊にまとめるには、180~220ページが必要です。
このページ数になるにはどのくらい期間が必要かを考えるとわかりやすいです。
おおむねの目安ですから、それにいつも当てはまるとは限りません。
1)週刊少年誌の場合
  約3・4ヶ月に1回の割合で新刊が発売されます。
  途中休載や増量ページ連載があると多少ずれます。
  いい例が『HUNTER×HUNTER』と『ヒカルの碁』。
  同時期に少年ジャンプで連載がスタートしたにもかかわらず、片や連載終了で全24巻、
  片や連載休載がしょっちゅうあるためにいまだ20巻までの刊行。

2)月刊誌の場合
  連載誌の掲載ページ数によってずいぶん変わってきます。
  毎月40~50ページをコンスタントに連載している作品は半年に1回。
  毎月20ページ前後の連載作品は1年に1回。
  ショートギャグや4コマの場合は1年に1回出るか出ないか。

3)月2回発売少女誌の場合
  約4・5ヶ月に1冊のペース。
  がんばって描く人はそれよりも短いペースです。

4)これ以外
  残念ながら見当が付きません。
  短編集はもちろんのこと、連載雑誌が休刊になったり作品が打ち切られたりと
  いろいろ原因はありますが、出版社も作者も次回がいつ出るかは分かりません。
  したがって書店も分かりません。
  (雑誌に描かない描き下ろしコミックの場合、10年以上新刊が出ないこともある)