親友 | 沼田サッカークラブのブログ

沼田サッカークラブのブログ

日々の活動の紹介やサッカーの情報を更新します。

 東京・国立競技場で13日に行われた全国高校サッカー選手権大会(読売新聞社など後援)決勝戦。初の北陸勢同士の対決となった舞台で、中学で同じクラブだった富山第一(富山)のDF竹沢昂樹(たかき)選手(3年)と星稜(石川)のDF森下洋平選手(同)が戦った。

 頂点に立ったのは富山第一だったが、2人は試合後、「戦えてうれしかった」と互いの健闘をたたえた。

 後半ロスタイム。同点となる富山第一のPKを与えたのは森下選手だった。ドリブルで仕掛けた竹沢選手に森下選手の足がかかり、ファウルを取られた。

 試合終了後、うなだれる森下選手に竹沢選手は声を掛けた。「決勝のピッチに石川から来た2人が立つことが出来たんだ。胸を張って帰ろうぜ」

 石川県出身の2人の出会いは小学生の時。地区選抜チームで一緒になり、中学に進学すると、同県白山市のクラブチーム「エスポワール白山FC」にともに所属した。テレビゲームをしたり、食事に出かけたり。「高校に行ったら全国大会で対戦したいな」と、親友同士で夢を語り合った。決勝で対戦が決まると、無料通話アプリ「LINE」で「お手柔らかに」(森下選手)、「そうはいかないよ」(竹沢選手)と言葉を交わした。

 表彰式後、目を腫らした森下選手は「優勝できなかったけど、一緒に戦えてうれしかった」。竹沢選手は「同じサイドで競り合っている時はとても楽しかった」と振り返った。エスポワール白山のコーチとして指導した安井英輔さん(53)は観戦後、「次はJリーグで
の対戦を楽しみにしている」とエールを送った。


読売新聞から