脚本の内容がどうの、主役の二人がどうの、と書くつもりは全くありません。しかし、観劇しての感想には、天と地ほどの開きがありました。
そも、3/24に観たエピ1初日は素晴しい出来でした。
幕開けの「ダイヤモンド~」からメンバーの表情が違っていました。しかし、3/31のエピ2では、笑顔はあるものの「引き込まれる」という感じではありませんで、「ちょっとお疲れなのかなぁ?」という第一印象を持ちました。
たしかに24日から始まった公演は一日休みを挟んだだけで8日目。前日は昼夜公演で、翌4/1がエピ2の楽ということで、精神的にも「お疲れがピーク」だったとも考えられます。
演劇パートの冒頭部分では、24日のエピ1よりもさらにコミカルな演出(アドリブ?)を入れてきましたが、なぜか笑えない。それれはボクだけではなく他のお客さんも同様だったようで、笑い声なく「滑った感」が会場に溢れました。こうなると、雰囲気が重いのか、そのあとのコミカルな演技でも、メンバーに緊張感というか力みが感じられてうまくいきません。空気感が変わらないまま、チヒロ氏演じるゼペットと星来cの対決シーンへと進んでいきます。
しかし、ここはよかったですね。星来cの迫真の演技が空気感を一変させます。星来cのキャラが「暗く消極的、自信のない女の子」というキャラから、ゼペットとの対決でひと皮剥け「人間力を身につけた」点を強調した演出は、良かったと思いました。
対決シーンでは、宏太郎氏の背中が踊っていたところにゼペットの緊張感が表現されてて好きだったのですが、チヒロ氏バージョンでは違う表現でした。
以後、ダンサミ~アンコールまではこれといって引き込まれることもなく、平均的な舞台だったと思いました。これまで常に「おお!」と感激&感動してきただけに、少し失望感がありました。

3/31に見たらお花がかわいそうなことになってましたので、4/1に新しいお花を贈りました。
晏夕ちゃん、喜んでくれたかなぁ?(>_<)
さて、4/4のエピ3ですが、これは幕開けの「ダイヤモンド~」から引き込まれるものがありました。以後のコミカルな演出も、3/31とさほど変わっていないのですが、観客が反応しています。
かほcのヒミツである「時計」のエピソードは、より彼女の中での罪悪感を助長させる設定に変わっていましたが、こちらのほうが納得がいきます。
それと相まってチサキ氏の父親役がかほcと距離をとり、むしろ背中で語らせる演出が秀逸で物悲しかったです。
かほcが声を奪われるシーンも、いきなり声が出なくなるのではなく、その内面の苦しさが際立つようにゆっくりと失われていく。初演よりもかほcの演技が際立ち、それがあるからこそ、いさきcの「声を返して!」の叫びが観客の胸に突き刺さりました。
しかし、意図的にあの小さな鈴をめがけてナイフの切っ先を突き立てるのは武道の達人でも不可能。そこが唯一、「むむむ」と思ったシーンでした(^^ゞ
でも「ごめんなさい」しか言えなかったいさきcが「ありがとう」の言葉を素直に言えるようになった成長の過程と、過去を乗り越え本物の声(歌)を手に入れた(る?)かほcのエピローグは、感動的でした(^0^)
ダンサミも総じて良かったですね。
「東京ハッカーズ・ナイト・グルーヴ」に始まり、「TOKYO ROMANCE」「BLダンス」「千夜一夜」「1×0 MIX」「DREAMIN'」と続いてアンコール。
アンコールは、「WE ARE TPD」「Brand New Story」「WEEKEND PARADISE」です。
ただ、どれとは明記しませんが、明らかにまだ稽古不足と思われる楽曲がありました。
ダンスに関しては、いつも晏夕cや二葉cばかり見てしまうので、とくに後ろの方に着目してみました。う~ん、やっぱ、粗さが目立つメンバーがいます。その点、晏夕cがものすごく正確に踊っていることに気が付きました(^^)
あと、これもあえて名前を伏せますが、若干一名、太ったと思われるメンバーを発見しました。育ち盛り食べ盛りですからしかたがないと思われますが、メジャーデビューも控えております。プロとして自覚を持って自省してくださいね(^_^ メ)
「TOKYO ROMANCE」にはダッシュも出てきましたが、咲麗花cがいなかったのが残念でした。
それにしても「The Perfect Day」の黄色いレインコートを着た二葉cはなんであんなに笑顔満開なんでしょ。おそらく日本で一番黄色いレインコートが似合うのでは…と思わせるものがあります。ボクがレインコート屋の社長なら、間違いなく彼女をCMに起用するのになぁ。心の底から楽しそうな笑顔で、思わずこちらも笑顔にさせられてしまいます(^^)
あ、そうそう、二葉cといえば、舞台挨拶最後のお知らせの時、隣にいたあかりcがいたずらして「あの右手」を抑えたら、急に喋りがぎこちなくなったのには笑わせていただきました。
もう、あかりcたらダメですよぉ(^_^ メ)
おっと、感想ばかり書いて寄り道してしまいました。このブログのテーマ、「この差ってなんだろう?」に行かなければなりません。
これはあくまでも主観ですが、二つの理由を考えてみました。
その一つが、「一生懸命と本気の差」です。
一見似ているこの言葉ですが、その意味内容には大きな隔たりがあります。一生懸命は他人に言われて出来るレベル。本気は自発でなければできないレベルです。一生懸命は取り組む姿勢であって、本気は信念からくる意思の表現です。
納得が行かなくても一生懸命取り組むことはできますが、本気にはなれません。「やるぞ!」という強い意志が全身60兆の細胞にみなぎったとき、自然に「本気」、つまり「三昧」の境地にたどり着くのです。
「三昧」は「必死」とは違います。必死には崖っぷちの悲壮感がありますが、三昧は「夢中になり楽しくなる」境地です。その域を如何に表現するか。それには様々なファクターがあるわけですが、別の稿に譲りましょう。
そして、もう一つの理由が「気の充満」です。
先日放送された「号泣教室」で、慶応大学大学院教授の岸博幸氏が「空気感」という話をされていましたが、それとも関わりがあります。
「気」は見えませんが明らかに存在します。人の状態を表す言葉に限定しますと、
強気、弱気、浮気、負けん気、勇気、勝ち気、やる気、邪気、根気、活気、殺気、狂気、意気、多気、陰気、陽気、妖気、眠気、呑気、暢気、覇気、雰囲気、平気、本気、上気、豪気、短気、損気、毒気、小意気、小気味、乗り気、食い気、生意気、素っ気、吐き気、得意気、不気味、悪気
気高い、気取る、気晴らし、気配り、気付く、気負い、気違い、惚気る
まだまだありますね。これらの言葉が表すとおり、目には見えないが人間の精神や意思と深い関係にあるものであることは間違いありません。
この気というのはあたかも空気と同じで、満ち足り抜けたりいたします。シブゲキという風船に空気を入れます。誰かひとりでも気持ちが入っていないと気は満ちません。観客を惹きつける演者の側の気が十分でないと、その気は客席に流れます。そこから空気が漏れ始めるのです。
いい舞台には気が満ちています。よく、「客席と一体になって」と評される状態がまさにそれです。その状態を「浩然之気(こうぜんのき)」というわけです。
出典は、『孟子(もうし)』の公孫丑(こうそんちゅう)・上です。
公孫丑とは孟子のお弟子さんのひとりで、彼が孟子に質問する中にこの言葉が出てきます。詳細は省略しますが、「天地の間に満ちあふれているおおらかな気のこと。何事にもこだわらないゆったりとした心」を意味します。
メンバーの集中力が高まりひとりひとりの本気が発動し、邪気なく夢中になり「三昧の境地」となったとき、自然にシブゲキの空間に「浩然之気」が満たされるのです。
そしてそれは、稽古の積み重ねによってしか作り上げることができません。工夫をすることは悪いことではありませんが、作為があってはいけません。稽古でできないことは本番でもやはりできないのです。
しかし、「磨かれていく」というのは間違いなくあります。
それは、オリンピックで世界新が出るのと同じです。レベルの高い集団の中に入ったとき、その気を我がものとして、高いレベルに引き上げることができる。舞台という真剣勝負の場が、彼女たちの感性を刺激し、これまでに到達し得なかった気の高みに到達することができる。これが「磨かれた」状態です。
その気の高みを、常に自分の表現にできるかどうか。これもまた稽古にかかっています。宮本武蔵は彼の極意を著した『五輪の書』の中で
「千里の道もひと足宛(ずつ)はこぶなり。
千日の稽古をもって鍛とし、万日の稽古をもって錬とす」
と説いています。簡単に言えば、ひとつのことを千日(約3年弱)稽古することを「鍛」といい、万日(約30年弱)稽古することを「錬」というのだと指針を明示しています。
その稽古も、もちろん「本気」で取り組まなければ意味がありません。
まぁこれはTPDメンバーに対するひとつの提言に過ぎません。こうした覚悟を持って稽古し、舞台に臨むことができれば、どの舞台も必然的に観客を魅了するすばらしいものになりますよ、というお話です…ってかなり脱線してしまいました。すみません。
世阿弥の話も入れようかと思いましたが、もうお腹いっぱいでしょうからやめておきます(笑)
と説いています。簡単に言えば、ひとつのことを千日(約3年弱)稽古することを「鍛」といい、万日(約30年弱)稽古することを「錬」というのだと指針を明示しています。
その稽古も、もちろん「本気」で取り組まなければ意味がありません。
まぁこれはTPDメンバーに対するひとつの提言に過ぎません。こうした覚悟を持って稽古し、舞台に臨むことができれば、どの舞台も必然的に観客を魅了するすばらしいものになりますよ、というお話です…ってかなり脱線してしまいました。すみません。
世阿弥の話も入れようかと思いましたが、もうお腹いっぱいでしょうからやめておきます(笑)


