エアコンの故障原因で多いのが冷媒漏れです。
おそらくTOPではないでしょうか?
冷媒とは、エアコンに入っているガスの事です。
冷媒ガスと言ったりガスと言ったりもします。
「エアコンのガスって漏れるものなの」と疑問をお持ちの方もいらっしゃると思いますので、ちょっと説明したいと思います。
原因については機械のタイプによっていろいろありますので、今回は家庭用ルームエアコンに絞って説明したいと思います。
はっきり言って家庭用エアコンの場合、原因は殆どが取付時の施工ミスです。
家庭用エアコン上の写真のような被覆銅管で室内機と室外機を繋げます。
この銅管は1本もので途中溶接して繋げたりしたものは使いません。
また2本あるのは、行きと帰りがある為です。
そして機械と繋ぐ末端は下の写真のように加工してナットで締め付けます。
白いのはゴミが入らない為のキャップなので、付ける時は外します。
室外機側も室内機側も同じです。
この接続口からよくガスが漏れてしまうのです。
っていうか、途中は1本の配管な訳ですから基本ここしか考えられません。
やっと本題です。
じゃあ何故ここから漏れてしまうのか
原因は3つあります。
ナットの締め付けが緩い・ナットの締め付け過ぎ・加工ミス。
この3つです。
このナットは緩ければ当然漏れますが、かと言って強く締めすぎると銅管が割れてしまいそこから漏れてしまうのです。
また、銅管の末端を広げる加工をするのですが、その加工が悪い為に調度いい力で締めても漏れる場合もあります。
家庭用エアコンの場合機械も小型の為にそんなに振動もないので、機械内部の配管から漏れる事は殆どありません。
まずここですね。
そしてやっかいなのが、ガス漏れってほんと少しずつ漏れていくんです。
取り付けた時は大丈夫でもその後微量に漏れ続け、いずれ止まってしまうんです。
エアコンはガスが完全に抜けきってしまう前に、機械を保護するためにエラー表示を出して止めてしまいます。
ですので、機械は動いているのに冷えが悪いとかの現象が出るんです。
早ければ1ケ月で、長ければ1年以上。
これは、千差万別です。
この予防方法としては、エアコン取付時に規定の力で締める事の出きる専用のトルクレンチを使い、配管を繋げた後に真空ポンプで真空引きを行い真空状態を保つ事が出来るのを暫く確認してから運転をする事が必要となります。
これでほぼ解消されます。
トルクレンチ 真空ポンプ
残念ながら、エアコン取付業者全てがこの作業を行っているとは言い切れません。
エアコンを取り付ける際は、業者さんに、
「締付けはトルクレンチ使いますよね。」
「真空引きしますよね。」
とかならず聞くことをオススメします。
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