「夜離れ」以来、久々の乃南アサです。
24のようなサスペンス!・・・ではなく、いろんな時間の情景を描いた作品が24編。
解説抜きで274ページで24編ですので、1編1編はかなり短めです。
裏表紙の紹介文には「私小説の趣が・・・」とか書いてありましたが、
ガチガチの私小説というか、エッセイに近いような気もします。
もっとも、描かれている内容が真実とも限らないのですが。

非常に読みやすいのですが、正直一気に読みきるモチベーションが湧きませんでした。
ガチガチの私小説やエッセイは、個人的にはその作家のファンでないと、
充分に楽しめないんじゃないか?とも思います。
もちろんケースバイケースだとは思いますが。
実際面白い話もかなりあり、結構楽しめたんですが、何故かこう盛り上がらないというか・・・。

でもこれが宮部みゆきや星新一、隆慶一郎あたりだったら、
食い入るように読んでたと思います。
というわけで、乃南アサのファンの方にはオススメです。