ファイルメーカーをソリューションで使う強み・弱み・使いどころ | 名古屋で働くSEのブログ

ファイルメーカーをソリューションで使う強み・弱み・使いどころ

先日、会社の後輩から「先輩がなぜファイルメーカーをそんなに使おうとするのか、理解できません」と言われました。

ファイルメーカーを知らない人は、いわゆる「ファイルメーカー信者」がなぜそこまでこのソフトを評価するのかが理解できません。
一方、ファイルメーカーを利用している人でも「このソフトはプロユースじゃないから、この先使い続けてもいいんだろうか」と不安に思っている人がいるのではないかと思います。

しかし、ファイルメーカーでも他の開発言語でも、結局は使い方の問題です。私はSEとして、他人が作ったシステムをいくつか見させてもらっていますが、大なり小なり同じようなものです。

要は、規模や要件に応じたシステム構築を意識しているかどうかだと思います。
例えば、個人的に使うものであればどういう作りをしても構わないのですが、複数人が関係する中規模以上のシステム構築においては、きちんとしたストラクチャーを組み立て、システム構造を「見える化」し、関係者の認識合わせをしながらモノづくりを行わないといけません。

自分自身は信者でもありませんが、ファイルメーカーはもっと使われてもいいソフトではないかと思っています。

ここで一つ、ファイルメーカーをソリューションで使う強み・弱み・使いどころをまとめてみようと思います。

◯客観的に見たファイルメーカーの強み
・データベースとアプリケーションが一体化しており、開発が速い。
・強力なスクリプト機能で、複雑な作業をワンクリック化できる
・少ない時間・人数でソリューションを開発できるため、生産性が高い。
・Windows/Macで動作するマルチプラットフォーム環境である。
・サーバ機能も強力で、複数人でのファイル共有が非常に簡単にできる(しかも安定している)。
・ESS機能など、基幹系との連携も可能になってきている。

◯ファイルメーカーの弱み
・良くも悪くもファイル単位での管理になる。セキュリティやテーブル設計など、集中管理しづらい。
・集中管理しづらい=データの分散化を招きやすい(もちろん運用次第ですが)。
 あまりにも簡単にデータベースができてしまうため、DB管理者が乱立しルールが守られない可能性も・・・。
・テーブルとオカレンスの説明が難しい。そればかりでなく、大規模開発だと見通しが悪く、バグを誘発しかねない。
・外部アプリケーションとの親和性がやや低いかなと。だいぶ解決してきているが・・・。
・動作レスポンスに難有りな場合がある。

◯ソリューションとしてファイルメーカーを使うポイント
・システムの基幹部分の開発に使うのは避けたい。
・フロントエンド、特にユーザカスタマイズの可能性が高いときには効果を発揮する。
 ただしその際、基幹システムのデータそのものをいじらせるのではなく、砂場としての二次利用系システムを利用することが必須。
・エンドユーザに無秩序に使わせるのではなく、管理ルールを設けておく必要がある。
 サーバ管理を必須にする(クライアントPCで勝手にファイルをつくらせない)など、ある程度使い勝手の制約を伴うルール作成が必要となる。
・基幹システムとファイルメーカーを繋ぎたいと思う場合、ユーザ個人ごとに対応するのは現実的ではないため、全組織的または部門単位で要望をまとめることが大事。ユーザ個別に対応するのはセキュリティリスクを増大させることにつながり、情報システム管理者の負荷を上げるだけである。


以上つらつらと書きましたが、短期間・少人数でシステム開発するには最適のソフトであることは間違いありません。
使いどころを見極め、弱点を認識して使うことが大事です。
また、普段ファイルメーカーを扱うことが少ないベンダー側でも、ファイルメーカーの利点を認識してユーザとの話し合いに応じる姿勢が大事なのではないでしょうか。