「深入りするなよ」
今日は早く帰ろうかな。
と、オフィスを後にしようとした18:30。
携帯電話がなる。
おっ、久しぶりのOさん。
前職はあるミドルウェアベンダーのトップセールス。
切れのある動きと天然ボケが魅力の優男。
現在は神戸でソフトウェア会社の社長をやっている。
この人がオレに電話を掛けてくるときは、たいてい何かを仕掛けてくる時だ。
何だか面白そうな胸騒ぎがした。
内容は、案の定これまたスゴイ話。
もちろん詳細は書けないけど、彼はある商談のキャスティングボードを握っている。
もしよろしければ、あなたの会社もこのゲームに参加しませんか?とOさんは私に誘いかけてくる。
うっひょ~!!超面白い話じゃないですか~!
この手の面白そうな話が私のような一介のSEに回ってくるなんて、
うちの会社ではほとんどありえないことなのだ。
なぜこんな話が回ってくることになったのか?
それは、先のプロジェクトで自分が勇気を持ってチャレンジしたからだ。
周りに何と言われても、キワモノ扱いされても、面白いと思ったことにあきらめずにチャレンジしたからだ。
成功するまで真剣に仕事に取り組んだから、次の仕事・次の仕事が繋がってきているのだ。
2年ほど前、ある幹部は私に「あんまり深入りするなよ」と言った。
そんなキワモノに一生懸命になっても会社の利益には繋がらないぞ、ということらしい。
でも結果は真逆になった。
お客様は絶大なる信頼を与えてくれた。
この成果のおかげで、ボストンへの研修旅行がプレゼントされた。
いまだに全国から問い合わせが絶えない。
そして何より、そのチャレンジの過程で培った縁の積み重ねで、通常は絶対に得られない情報にアクセスできるようになった。
本当に有難いことだ。
そして今回の件で、熊本出張もゲットすることができた。
旨い芋焼酎を飲ませてもらうぞ~!!
・・・・
今回の商談話をさっそく上司に報告した。
「ま~いいけどさぁ、あんまりいい話じゃないよなぁ。お前、あんまり深入りするなよ」
出た!再び「深入りするなよ」攻撃!
私は心の中でガッツポーズ!
上司が「深入りするなよ」という案件は他の人は絶対手出ししないから、必ず私が専門家になれるのだ。
これもまた、有難い話である。