[本]佐藤可士和の超整理術
- 佐藤可士和の超整理術/佐藤 可士和
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アートディレクター佐藤可士和氏の本。
一般的な整理術の本ではなく、彼の思考のフレームワークを惜しげもなく披露してくれる珠玉の一冊です。
彼にとってのアートディレクションとは、芸術的なデザイナーが自分のエゴを押し付けて虚飾で塗りたくるようなものではありません。
クライアントの思いや製品そのものの個性から、そのものの本質を探り出し、メッセージを込めていく。
アートというよりはソリューション、医師の診療のような作業です。
情報が氾濫しますます複雑化する社会の中で、いかにして本質を見抜き、意図する思いを表現するか。
その本質にたどり着くまでの手段として「整理」が必要ということになります。
余計な物事に意識を取られないように、受け取った情報を必要な時に取り出せるように。
身の回りをシンプルに保つことにより、より発想が活発化します。
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これまでぼんやりと考えていたことが、佐藤可士和氏によって言語化されたことで、非常に大きな気づきを得ることが出来ました。
例えば、自分の担当領域を客観視するという「視点」。
彼は広告代理店時代から
「広告なんて誰も見てやしない」
という考えが常に頭の中にあったそうです。
広告とは、自分(や業界関係者)が思うほど、注目されていない。
その証拠に、「今朝見たCM」を誰も思い出すことはできないでしょう。
自分の置かれている業界の状況を客観的に見据えることで、インパクトを与えられる広告はどうやったら生み出せるのかに思いを馳せることができます。
私自身、IT業界に身を置いてしばらく経ちますが、ITがコミュニケーションの主役だとか、ITが時代の先端を開くとは思ったことがありません。
ITに関わった人同士のつながり、ITを利用した新しいサービスには価値がありますが、その媒介であるITそのものは、実は何でもいいのだと思います。
ホストコンピュータだろうがクラサバだろうがWebだろうがSaaSだろうが、結局使う人次第であることには変わりありません。
独立して経営に関わりたいと考え出したのも、ITという枠に捉われずにビジネスプロモーションがしたいと思ったからなのです。
余計なものをそぎ落とし、本質的な部分をシンプルに見つめること。
そこから導き出された問いに対して、ワクワクしながら答えを探していくこと。
これぞ整理術の本質。深い・・・。
普段わかっていたはずなんですが、どうも最近出来ていなかったようです。
この本を読んで、事業化プランのブラッシュアップがまた進みました。
出会えてよかった一冊です。
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