【GW九州・香川・岡山旅】(その5)「ゆふいんの森」 | はやこま すていしょん!

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更新頻度は遅めですが、日々の出来事や趣味的なことを書いていこうかなと思っています。若干鉄分は濃い目の予定(笑

GW3日目は熊本からスタートして「ゆふいんの森」に乗車しました。

(「ゆふいんの森」キハ72 1・由布院・2017年4月30日)

「ゆふいんの森」は博多始発ですが、久留米までは鹿児島本線を走行しますので、熊本から九州新幹線で久留米まで向かうことにしました。

ちょっと早めにホームに行って新800系の「さくら」を撮影。

(「さくら」821-2008・熊本・2017年4月30日)

新800系2000番代U008編成は電力・信号・通信の検測が可能な編成です。

乗車する「さくら372号」は800系0番代U004編成でした。

(「さくら」822-104・熊本・2017年4月30日)

N700系に主役の座を奪われた感がある800系ですが、「さくら」なら駅の通過も楽しめます。

久留米からは「ゆふいんの森1号」に乗車。キハ72系の編成です。

(「ゆふいんの森」キハ72 1・久留米・2017年4月30日)

キハ72系は1999(平成11)年に新製されました。初代「ゆふいんの森」キハ71系と同様に眺望を重視したハイデッカーとなっています。また3号車にビュッフェを設置しています。

キハ72系は当初4両編成でしたが、2015(平成27)年に1両増結されて6両編成となっています。


途中豊後森駅の扇形庫が見えました。

(豊後森・2017年4月30日)
ターンテーブルとともに保存され、公園みたくなっていました。そのうち訪れていたいと思っています。

 

 

久大本線の風景を楽しでたらあっという間に由布院駅に到着しました。

(「ゆふいんの森」キハ72 1・由布院・2017年4月30日)

4号車は2015(平成27)年に増備された車両です。

(キサハ72-4・由布院・2017年4月30日)

キサハ72 4の登場で、従来4号車だった先頭車のキハ72 4はキハ72 5に改番されています。

そんなキハ72 5を先頭に「ゆふいんの森2号」が発車。

(「ゆふいんの森」キハ72 5・由布院・2017年4月30日)

再び由布院駅のホームに戻ると、大分発の普通列車が到着。黄色いキハ125形です。

(キハ125 -122・由布院・2017年4月30日)

キハ125形100番代は優先席付近のロングシートを撤去した車両で、元番号+100となっています。

程なくして「ゆふいんの森3号」が入線。

(「ゆふいんの森」キハ71 1・由布院・2017年4月30日)

「ゆふいんの森3号」は博多〜別府間の運転なので、この列車に乗車して別府を目指します。

キハ71系は「ゆふいんの森」初代車両で、1989(平成元)年にキハ65形とキハ58形を改造して登場しました。

床面が600mm高いオールハイデッキ構造で眺望を重視。ちなみに運転室越しに前方の展望も確保しています。そしてビュッフェを設置するというコンセプトはキハ72系にも引き継がれました。

改造当初は種車の足まわりを流用していましたが、2003(平成15)年のリニューアル時にエンジンと液体変速機を交換しています。ただし台車は種車のままで、特に種車がキハ58形のキハ70形はコイルバネのDT22C台車を装着しています。

なお2016(平成28)年にオイルダンパを可変減衰上下動ダンパに交換しました。

(キハ70 1・別府・2017年4月30日)

その甲斐あってか、乗車した感じでは大きな揺れを感じませんでした。むしろボルスタレス台車のキハ72系の方が揺れた気がしたのですが、乗車区間が違うので単純比較はできないです。

 

ちなみにキハ71形の空気バネ台車DT39B、TR218Bも可変減衰上下動ダンパに交換しています。

(キハ71 1・別府・2017年4月30日)

DT39系台車は結構ふわふわするって言われていましたので、こちらも効果が出ているかも知れません。

 

なんてことを踏まえてキハ71系とキハ72系を見比べてみましょう。

まずは外観です。

キハ71系「ゆふいんの森Ⅰ世」

(「ゆふいんの森」キハ71 1・別府・2017年4月30日)

キャラクターラインがはっきりしている感じです。

キハ72系「ゆふいんの森Ⅲ世」

(「ゆふいんの森」キハ72 1・由布院・2017年4月30日)

Ⅲ世の方が丸みを帯びた印象ですね。

また、ゴールドのラインが細くなるなど、カラーリング的にはグリーンをさらに強調したようなデザインになっています。

ちなみに「ゆふいんの森Ⅱ世」はキハ183系1000番代が使用されていました。

 

デッキ構造

キハ71系

(2017年4月30日)

デッキは通常構造で、客室への階段があります。階段部分はラゲッジスペースになっていました。多目的室はデッキ部分に設置されています。

 

キハ72系

(2017年4月30日)

ドアから通路へ階段が設置されています。

そして通路部分は完全なフラット構造となり、ワゴン販売が可能となりました。

乗降は大変ですが、バリアフリー対応設備も設置されています。

 

座席

キハ71系

(2017年4月30日)

オースドックスなリクライニングシートを960mmピッチで配置しています。テーブルは肘掛け内蔵式です。また中央の肘掛けは跳ね上げ式となっています。

2003(平成15)年セミコンパートメント席を2号車に設置しました。

 

キハ72系

(2017年4月30日)

シートピッチを1,000mmに拡大して、背面テーブルを設置しました。

さらに中央の肘掛けを固定式として、肘掛け内蔵テーブルを中央部に配置しています。これは向かい合わせにしたときにテーブルが4つ並ぶようにしたものです。

3号車にはコンパートメント席を設置しています。

 

前面展望

キハ71系

(2017年4月30日)

十分な眺望です。

 

キハ72系

(2017年4月30日)

窓の上下寸法を拡大しています。

 

ビュッフェ

キハ71系

(2017年4月30日)

オープンカウンター式で、登場時はカフェテリアと呼ばれていたそうです。

床高さは標準なので、客室から階段を降りて利用します。

窓側には小さなテーブルが設置されています。

1995(平成7)年のリニューアルで方向転換して、3号車のアートスペース(現在のサロンスペース)と隣になるようにしました。

 

キハ72系

(2017年4月30日)

こちらのビュッフェは、ラウンドしたカウンター構造となっています。また客室と同じくハイデッキ構造を採用したのもポイントです。

窓側には小さなテーブルがあるのはキハ71系と同様です。

 

フリースペース

キハ71系

(2017年4月30日)

3号車にあったアートスペースを2003(平成15)年に改装して、テーブルや椅子を備えたサロンスペースとしました。

 

キハ72系

(2017年4月30日)

追加された4号車のトイレのある場所にテーブルと大窓を設置しました。特に名称はつけられていませんが、子ども用に低いテーブルも設置されていて楽しそうでした。

 

よく見るとキハ71系とキハ72系って色々違うのですね。

なんて思いながら、別府駅で「ソニック36号」に乗り換えて折尾駅へ向かいました。

(「ゆふいんの森」キハ71 1/「ソニック」クモハ883-1・別府・2017年4月30日)

今度は普通に温泉に入りたいです(笑

(続く)