山陽新幹線新岩国駅に隣接した保守基地に留置されていた保線車両。これらは新幹線まくらぎ交換編成で2016(平成28)年4月27日に導入されたのでそうです。
(まくらぎ交換機構SES170・新岩国・2016年10月15日)
SES170は全長99.6mという長大な編成です。
バラストを吸い込んで除去して、まくらぎを交換。そしてまくらぎとレールを締結した後バラストを再散布します。
ちなみにレールの締結を解くのは人力らしく、写真左側に見える黄色いエリアで作業するのだそうです。
(まくらぎ交換機構SES170・新岩国・2016年10月15日)
まくらぎの交換能力は1回で200本。これは従来の5倍の能力なのだとか。
まくらぎ交換機構の後には軌道整備機構09-16CSMが続きます。
(軌道整備機構09-16CSM・新岩国・2016年10月15日)
バラストの突き固めと軌道修正をするのが役目で、おそらくマルチプルタイタンパと同じ機能だと思います。
最後は道床整理機構SFM20
(道床整理機構SFM20・新岩国・2016年10月15日)
バラストのかきならしと余剰バラストの回収をするということなので、バラスト整理車と同じ機能の様です。
このまくらぎ交換編成を導入した理由は、設置を進めている脱線逸脱防止装置に対応したまくらぎへの交換を急ぐためなのだそうです。ちなみに脱線逸脱防止装置は廃レールを活用しているとのことです。
保線車両の世界も奥深いな。