
(EV-E301-1・烏山・2014年4月29日)
蓄電池電車というのは、パンタグラフから集電した電力をバッテリーに充電して、非電化区間を走行する電車のことです。つまり自動車でいうところの電気自動車に相当しますね。
EV-E301系は2両1ユニットで構成されています。そしてリチウムイオン電池をEV-E301形の床下に2個、EV-E300形の床下に3個搭載しています。
(烏山・2014年4月29日)
電池の容量は630V、95kWh。そのため架線で集電した直流1,500Vとの間で電圧を変える必要があり、電力変換装置を搭載しています。

(烏山・2014年4月29日)
充電は、架空線を利用。烏山線のEV-E301系の場合、東北本線宇都宮~宝積寺間では走行しながら充電することも可能です。
また、烏山線の終点、烏山駅には急速充電の設備があります。

(烏山・2014年4月29日)
急速充電では大容量の電流となるので、鋼体架線を採用。

(烏山・2014年4月29日)
EV-E301系のパンタグラフも大容量電流に対応しています。

(烏山・2014年4月29日)
さて、実際の運用はこんな感じ。まず、烏山行きの蓄電池電車が到着。

(EV-E301-1・烏山・2014年4月29日)
非電化区間を、パンタグラフを降ろして走って来る様子が新鮮ですね。音は電車そのものでした。
烏山駅に到着。

(EV-E301-1・烏山・2014年4月29日)
そしてパンタグラフを上昇させて、充電開始です、

(EV-E301-1・烏山・2014年4月29日)
試作車は10分の充電で、宇都宮まで余裕で帰ることができたのですが、EV-E301系もそれぐらいの後続距離があるのだと思います。
この蓄電池電車と、ハイブリッド車など、JR東日本は技術的に一歩先を行っている感がありますね。この先も新技術の開発に期待です