
(キハ601・ほっとパーク鉾田・2013年8月30日)
この2両は廃止後、「鉾田駅保存会」が買い取って旧鉾田駅構内で動態保存されていましたが、2009年に旧鉾田駅の借用期限となったため、鉾田市が「ほっとパーク鉾田」内のスペースを提供、車両は同市に寄付されました。
ちなみに鉾田駅は関東の駅百選に選ばれましたが、駅舎の老朽化が激しく解体されました。また旧鉾田駅のホーム跡は東日本大震災で被災しているため、もし駅舎が保存されていたとしても無事だったかどうかはわかりません。
KR-500形は1989年と1992年に新潟鐵工所に自社発注した軽快気動車。

(KR-505・ほっとパーク鉾田・2013年8月30日)
KR-505は1992年製造で、わずか15年で現役を退きました。廃止から6年経ちますが、あと9年もすれば保存歴が現役時代を上回ることになります。
キハ601は元国鉄キハ07形。

(キハ601・ほっとパーク鉾田・2013年8月30日)
キハ601は1936年に川崎車両で製造された機械式ガソリン動車キハ42032が原形。当初はGMH17エンジンを搭載していました。1950年にガスボンベとサイドラジエーターの搭載でキハ42205に改番。さらにDMH17ディーゼルエンジンに載せ替えてキハ42538に再改番を経てキハ07 29となり、1964年に廃車。長野工場で保管の後、1965年に鹿島参宮鉄道(→関東鉄道鉾田線→鹿島鉄道)キハ42503となりました。
1972年に総括制御化とともに前頭部を切り妻に改造してキハ601に改番。1987年にはワンマン化改造、1994年には冷房化改造され、2007年の廃車まで71年も現役で活躍しました。
この2両の管理は引き続き「鉾田駅保存会」が行ない、状態は良好。定期的に公開しているようですので、今度は公開時に入ってみたいと思います。