靖国神社のC56 31 | はやこま すていしょん!

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更新頻度は遅めですが、日々の出来事や趣味的なことを書いていこうかなと思っています。若干鉄分は濃い目の予定(笑

靖国神社内にある遊就館にC56 31が保存されています。
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(C56 31・遊就館・2013年7月11日)
それにしてもちょっと雰囲気が違いますが、この機関車は第2次世界大戦中に軍事供出されてタイやビルマ(現・ミャンマー)へ送られ、90両の内の1両で、泰面鉄道の開通式に使用された機関車です。

供出に際し、軌間を1,000mmに変更して除煙板を撤去。
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(C56 31・遊就館・2013年7月11日)
前面には柵が設置されています。
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(C56 31・遊就館・2013年7月11日)

屋根は低くされていますが、これは車両限界対策とか、機関銃を搭載するためだとか言われているようです。
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(C56 31・遊就館・2013年7月11日)
石炭ではなく薪を積載していたそうで、テンダーの上部に柵を設置。

また薪を投入しやすくするために焚き口を拡大しています。
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(C56 31・遊就館・2013年7月11日)

特徴的なのは連結器で、独特な形状のものに変更。
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(C56 31・遊就館・2013年7月11日)

ブレーキも自動空気ブレーキから真空ブレーキに変更されました。
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(C56 31・遊就館・2013年7月11日)
戦後、生き残ったC56形46両は、タイ国鉄700形に編入されました。またビルマ国鉄クラスCに編入されたC56は12両ありましたが、そのうち2両はタイに供出された機関車がビルマに取り残された後に編入されたそうです。なお、現在もタイ、ミャンマーに数両の保存機がいる模様
C56 31は、C56 44とともに1979年に帰国。ちなみにC56 44は大井川鐵道に入線しています。C56 31は泰面鉄道当時に復元されました。保存当時の記事を見て、なぜデフがないのか不思議に思っていたのですが、国鉄時代ではなく戦時中の状態に戻すことに意義があったということでしょうね。