
(新津・2013年7月6日)
一見するとインダイレクトマウント構造の空気バネ台車DT32形に見えますが、いろいろおかしな点があります。
ちなみにDT32形台車はこんな形をしています。

(大宮総合車両センター・2010年5月22日)
DT32は軸バネと併用しているオイルダンパがありますが、新津の台車には見当たりません。またブレーキシリンダーの位置も形状も違いますね。そして台車枠の形状も違います。
そして近づいてみると、この台車は車輪ディスクブレーキを搭載しているのがわかります。

(新津・2013年7月6日)
まるで新幹線0系のようです。ブレーキライニングを保持するテコ上には制輪子吊りがあり、台車枠上に張り出しています。
この制輪子吊りとテコを装備するために、端ばりが設けられています。

(新津・2013年7月6日)
ちなみにDT32形には端ばりはありません。

(大宮総合車両センター・2010年5月22日)
そういえばDT32形とペアをなす主電動機はMT54形が代表的ですが、この台車の主電動機は一体?

(新津・2013年7月6日)
銘板を見てみたらMT58形。これは381系に採用された主電動機です。
銘板といえば、この台車の銘板を見てみれば正体はわかりますよね(笑)

(新津・2013年7月6日)
はい! DT950形と書いてありました。
DT950形台車はディスクブレーキの試験のための試作台車で、モハ182-1002に装着して試験をしていました。
ブレーキシリンダーをよく見るとオイル量の確認窓らしきものがあります。

(新津・2013年7月6日)
おそらく空油圧変換式の増圧シリンダなのだと思います。
気になったのはこれですが、なんでしょうかね?

(新津・2013年7月6日)
軸バネのオイルダンパの代わりだったり?
以前は新津鉄道資料館に展示されていたらしいのですが、まさかこのまま風化するってことはないですよね?