
(クロ2001・大月・2013年6月29日)
前面展望車が印象的な「フジサン特急」ですが、JR東日本の165系ジョイフルトレイン「パノラマエクスプレスアルプス」を2001年に購入して整備したものです。「パノラマエクスプレスアルプス」は展望車を両端に備えた6両編成としていましたが、富士急の入線に際して3両編成2本に分割しています。編成の方向は揃えられなかったため、写真のクロ2001は富士山駅を向いていますが、クロ2002は大月駅・河口湖駅を向いています。
いずれも種車はクハ165形。
クハ165-192→クロ165-3→クロ2001
クハ165-148→クロ165-4→クロ2002
運転台側には前面展望室と屋上運転台を新設する大改造が実施され、2段式の側窓も固定窓化され、上方に100mm拡大しています。
展望室には10席分の座席が設置されています。

半室構造の運転台の後部にはラウンジが設置されました。

窓は1,700mm×1,050mmという大形のものをふたつ設置されました。
客室は各車両共通のリクライニングシートを配置。

パノラマエクスプレスアルプス時代は15度窓側に向けて固定することができましたが、今はどうなっているのか確認するのを忘れました。
シートピッチはグランクラスよりも広い1,350mm。リクライニング角度もグランクラスよりも大きい50度です。

座席部分の床は170mmハイデッキ化されました。
テーブルは肘掛け内蔵でしたが、現在は使用できません。そのためテーブルがないのが辛いところです。

モロ2100形はモハ164形が種車です。

(モハ2101・大月・2013年6月29日)
モハ164-850→モロ164-803→モロ2101
モハ164-846→モロ164-804→モロ2102
モハ2100形には定員6名の個室も設置され、指定室として利用することができます。

またモロ2100形は和式トイレと洗面所がそのまま使用されていますが、クモロ2200形は閉鎖されています。
クモロ2200形の種車はクモハ165形。

(クモロ2201・大月・2013年6月29日)
クモハ165-127→クモロ165-3→クモロ2201
クモハ165-123→クモロ165-4→クモロ2202
前照灯類はパノラマエクスプレスアルプス改造時に交換されているものの、運転台窓に165系の面影を残しています。
165系グループはJRからはすでに消滅し、しなの鉄道169系も引退。ついに2000形が最後の現役車となってしまいました。しかし老朽化が進んでいるため、活躍できる期間もそう長くはないでしょう。
その後継車ですが、小田急20000形RSE車の噂が上がったのですが、その後の情報が入ってきません。一体どうなるのでしょうね?