
(モハ2007・小布施・2013年5月3日)
また、敷地内には松川鉄橋が保存されています。

(小布施・2013年5月3日)
これは鉄道省が1885~1890年頃に架設したイギリス製のポニーワーレントラス橋のひとつで、1922年に河東鉄道建設の際払い下げを受け、須坂市と小布施町の間を流れる松川に架けられました。
1990年に新しい橋梁に架け替えられましたが、現在では希少なイギリス式トラス橋であるということと、長野電鉄が創立70周年を記念して保存されているのだそうです。
「ながでん電車の広場」に行くためには小布施駅構内に入らないと行いけません。

長野県小布施町は葛飾北斎縁の地であり、歴史遺産の町として観光地化されていますが、その玄関口である小布施駅の駅舎も雰囲気があっていい感じです。
小布施駅は改札からホームへ行くために踏切を渡りますが、その先にさらに踏切があって、「ながでん電車の広場」に続いています。

(デハ8512・小布施・2013年5月3日)
腕木式信号機も保存。

(小布施・2013年5月3日)
そして2000系D編成と再会です。

(モハ2008・小布施・2013年5月3日)
長野電鉄から日本車輌に出されたオーダーに従い、2000系は準張殻構造の軽量車体、75kW出力の主電動機とWN平行カルダン駆動の採用。HSC-D発電ブレーキ併用電磁直通空気ブレーキ、勾配抑速ブレーキ、高張力鋼プレス構造の軽量台車が採用されました。車体は長野電鉄の指示で名鉄5000系をベースに日本車輌東京支店が新設計した流麗な車体を採用しました。
2000系A~C編成は1957~1959年製造でしたが、D編成は1964年と間が経ってから製造されたこともあり新製時よりスカートが付いているのが外観上の特徴。また空気バネ台車も採用しています。
車内にも入ることができます。

(モハ2007・小布施・2013年5月3日)
車内は扉付近のロングシートを以外は回転クロスシートを配置。
ただし晩年は向かい合わせにロックされ、回転できなくなっていました。

(モハ2007・小布施・2013年5月3日)
ところで、「ながでん電車の広場」には元々ED502、デハ二201、モハ604、モハ1005が保存されていましたが、2000系D編成と入れ違いに搬出され、ました。現在は旧屋代線信濃川田駅構内跡地にシートをかけられて留置されています。

(信濃川田・2012年7月15日)
2012年7月に訪問した際は3500系の姿も見られました。
また2000系A編成も信濃川田に留置されています。

(モハ2001・信濃川田・2012年7月15日)
そのうち信濃川田を長電博物館として整備するのでしょうか?
結果的に旧型車を押し出してしまった2000系D編成。

(モハ2007・小布施・2013年5月3日)
長電の記念碑的存在ですから大切に保管されていくと思われますが、線路は本線と繋がっているわけですから動態保存してくれればなと思います。